「有限100掛け」完成・・予約発売へ!!

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 「無限バリ」とか「無限仕掛け」とは、ラインとハリが有れば、あるだけ連続して結ぶことが出来ることを意味して名付けたのだと思う。誰が言い出したのかは知らないし、或いは何処かのメーカーの登録商標かも知れないが、・・・でも、とても良いネーミングである。  新しい商品のネーミングはとても大事なのだが、正直言って「名が体を成す」ような名付けはとても難しい。自分の子に命名をする時と同じくらい緊張もする。 その名称が時には名前負けしたり、誇大過ぎたり、機能が伴わなかったり、或いは、真似だ!パクリだ!と云われてしまうこともある。一番の問題は他社のの商標に触れ、それを侵すことだろう・・。 昨年、新しく出したテンビンの「真打ち」の姿を見て、これはパクリだと言う方も居た。・・が、材料や構造、使用目的や機能面でもまったく異質のものである。 テンビン「真打ち」は多くの釣り仲間から高評価を受け、目的通りの機能を発揮しており、これぞまさに「名が体をなしたモノ」と自負している。恐らく、今までの商品の中で佳作の一品だろう。 しかし、新しい仕掛け巻き「有限100掛け」については悩み悩んでしまった。「無限」では無く「有限」・・と、何か皮肉ったような見方もできるが、1週間過ぎた今とても気に入っている。ただ、名実ともに満足しているかと問われれば、それはNO!である。 冒頭から欠点を暴露することになってしまうが、出来ればお許し願いたいのである。裏返すと、そんな欠点があってもなおかつ、それを承知で求めて頂けるのであれば、それはそれで良いではないか・・と、変に開き直って許しを願う次第である・・・。 一番の悩みは、「台」と「蓋」をこだわって木製にしたことにある。使い勝手上一定の大きさに治めること。また、機能を高めるためには微細な加工が必要となる。熟練した木工技能師にお願いし、何度も何度も試作を重ねやっと完成したのである。 ・・でも、欠点がある。外周ピンは12本からなるが、緩みが出ないように、ピンの口径とピン穴の大きさを限界点で合わせたのである。それによって、ピンを打ち込んだときに、微小なヒビを生じてしまったものもある。ただ、そこはきっちりとペイントしているから、湿度による緩みやそれ以上にヒビが広がることはない。  また、蓋は無くても良いと考えたが、一応、ラインを巻いたまま保管した時に生じる収縮圧で、外周ピンが内側にそらないように「溝」を掘り、ピンをはめ込むことによって「押さえの機能」を付けたのである。 実は、その溝の外周部分の肉厚が薄く、落としたり刺激を与えると割れ易いのである。扱いさえ注意してもらえば良いのだが、・・・ここが、やはり弱点となっている。 発売は限定100個で2月1日を予定している。なお、本日から「事前予約を受け付けたい」と考えているので、ご入用の方は「鱚介オリジナル工房のホームページ」から申し込みをお願いしたい。  もし、順調に100個に達したら、以降、新たに追加対応をしたいと考えている。また、更に、もう少し大きいもの(10センチ径、エダス長40ミリ位)にも取り組みたいと考えている。以下はPR版です。        鱚介の仕掛け巻き「有限100掛け」 この仕掛け巻きは北陸のトップキャスター田中利之氏が考案した「多連仕掛け巻き」を鱚介オリジナル工房が特許を受け製作したものです。いわゆる「無限バリ」、「多点バリ」と呼ばれるような多連バリ仕掛け専用の仕掛け巻きで「有限100掛け」と名付けました。使用にあたっては慣れが必要で、特にベテランの方やトップキャスターの方を意識して製作しております。投げ釣りマン必携の品としてご愛用頂ければ幸いです。(店主)        仕様と注意点は以下の通りです・ミキイトは1号〜2号が適し、ハリは3号〜6号位まで100本前後巻くことが出来ます。・全てのハリはセンターピンに掛け、ミキイトをY字状になるよう円周ピンに戻し巻き込んでいきます。・この時、センターピン先端にズレ防止用のゴムを嵌めて作業してください。・強く巻くと外周ピンが歪み先に巻いたものが緩んでしまいますので、適当な張りを保って下さい。・作業中のミキイトや端部のミキイトは、シリコンゴムの付いたピンに挟み込み止めます。・エダスの長さはハリの懐から結び目まで3センチ以内とし、ピンの幅以内に収まるようにします。・仕掛けの巻き込みは外周ピンを指で軽く押さえながら、水平に隙間を詰め込みながら巻きます。・使用時はズレ防止ゴム外し、外周ピンを指先で包むようにミキイトを軽く押さえながら放出します。・木部が濡れたら必ず拭き取って、また、ケースに乾燥剤を入れておくとハリ先がサビから保護されます。・一品ごとの手造りのため、ピンの間隔に不揃いがあったり、微少のヒビや塗り斑のあるものがありますが、使用上の支障はありませんのでご了承願います。また、ふたの縁は壊れやすいので扱いには十分ご注意ください。     鱚介オリジナル工房     2013.2.1

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