最近の花は実に多種多様なものがあり、特に外国産が多く、また、品種交配によって同じ種であっても全く異種に見られるものまでが盛んに出回っている。ある友人曰く、花は「お化けのように千変万化するものだ」と言う。確かに身の回りを注意して見ると、知らなすぎる花が余りにも沢山あることに気づく。
我が日記の写真に対して、多くの方から名前が寄せられた。
上の黄色い花は、少しユーモアをもって誰かが名付けたのであろう、巨大ヒマワリ「ガリバー」と言う方が多かった。確かにPC検索でもガリバーで出てくる。
少し詳しく辿ると、日本では「ニトベギク」宿根ヒマワリと言うそうだ。丈は、前者のガリバーが6メートルになると言い、後者は2〜4メートルと言う。私が拝見した前田家のものは、皇帝ダリアとほぼ同じ背丈で、3メートル位だったから、「巨人ガリバー=6メートル」は、想像上の誇張であるのかもしれないし、1本仕立てであれば或いはそうなるのかもしれない。
因みに、ニトベギクについて検索先からお借りして、ここにコピーしておきたい。
「ニトベギク(仲柄菊)」:学名は Tithonia Diversifolia 。
英名は Mexican sunflower 、別名はメキシコヒマワリ。分類はキク科メキシコヒマワリ属。原産地はメキシコ〜中米。多年草で草丈2〜4?になる。葉は楕円形で切れ込みがある。花期は晩秋の11月から〜12月。花は15cm位になり、明るい黄色。古代中国では非常に高貴なものとして扱われ、ほてり止めのほか、黄疸、肝炎、膀胱炎などの治療薬として用いられており、メキシコでは皮膚感染症の治療薬として利用されている。近年の科学的研究で抗炎症作用や抗がん活性も指摘されており、健康食品としても注目されている。・・そうだ。
次に、サザンカみたいな白い花の方。
これも未だ珍しい部類にありそう。名を「タイワンツバキ」と言い、中国南部からインドシナ半島、台湾に分布すると言う。種は、ツバキ科タイワンツバキ属。木の丈は、5メートルにもなり、花は10月から2月にかけて咲く。葉が肉厚で濃いグリーン。花の白と葉色のコントラストが印象的である。
いずれの花も、季節はずれのこの時期に庭を飾り、人の心を和ませる。昨今、花屋さんの世界が大賑わいだそうだが、世の気ぜわしさが一段落し、ほんの少しの豊かな世相の現われが、これらの草花によって表現され、併せて文化の香りをも伝え始めているのならそんな目出度いことは無い。
この木、この花の正体判明
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執筆者:東京湾展望台