暑くて、何もしたくないこの頃である。シロギスが釣れ続いている平塚海岸も今日は休止。陸で降った局地的な雨の影響を受けた川から、大量のゴミとニゴリが流れ出て投げられないのである。数日来の情報を聞き、今日を期待したサラリーマン釣師諸兄は、さぞガッカリしていることだろう。
そんな中、我が鱚介工房では新商品を投入することを決めた。先の記事に「ウッドガン・スリム/仮称」と、チョッとだけ書いたところ、目ざとい方達から「何時発売ですか?」と訪ねられていた。既に、試作品は何人かの方に見せ使ってもらっているが、中々の好評である。既に予約を申し出てくれている御仁もいる。
写真がこのウッドガン・スリムである。左から18号、20号、23号、25号、27号と並べてみた。全て、富士工業製の「KISO天秤オモリ」がベースとなっている。木部(ウッドキャップ)は、天然の山サクラを使用。長さは短い方が55ミリ、長いほうが70ミリである。サクラ材は、舞台の拍子木に使われるように、材質は緻密で堅く、ウッドシンカーには最良の部材である。
鉛部との接着、先端部のワイヤーと木部の隙間止めは、セメダインスーパーX を使用。また、塗装は、2液性のウレタン塗装を2度掛けし、これらによって海水の浸入浸透を防止し、浮力のための中空を完全に保つようにしている。
このスリムを造りたいと考えたのは、ウッドシンカーでのアタリの凄さ、釣りの面白さを、もっと多くの方に知ってもらいたいことにある。これまでのものは、大きすぎて扱い辛く、また、高価であるために、欲しくもあったが手が出しにくい。・・そんなことから、横目で見ている方が如何に多いかを知ったからだ。
ならば、一般に多く使われている海草天秤オモリをベースにと思い、何時も世話になっている木工所のオヤジさんに相談し、これが適ったのである。
ただし、富士工業製のオモリは倍以上の価格となってしまったし、また、手作業で一品づつ削りだすウッドキャップも、それほで安くはできない。それに少しづつではあるが、色々な材料も補充しなければならない。
そんなことから、どうしても高く付いてしまうのだが、唯1点、我が工賃を削るのである。そんなことなら止めた方が良い。・・と言われる方もいるが、そこは我が「暇」が、適当な忙しさに置き換えられればそれもまた良し。・・と言う事で、暫らくは頑張ってみたいと思う。
最後に、気になる価格だが、ウッドガン・メタボ(笑)の方は1個850円と同一価格だが、新製品の方は、号数によって少しづつ変えたいと思う。まあ、500〜600円内で決めたいと思っている。
なお、詳しく知りたい方は、鱚介オリジナル工房のホームページにリンクして欲しい。
以上、今回は、我が「鱚介オリジナル工房」からコマーシャルでした。
ウッドガン・スリム誕生
投稿日:
執筆者:高澤鱚介