昨日、もの凄い寒さの中、24名を乗せた平塚・庄三郎丸の17号船は早春のシロギスを求めて平塚港を出船した。
恒例となった「奄美酒房・水連洞」と、そこの飲み仲間で作った「釣道を考える会」の共催による釣り大会である。
本来ならもっと早く、解禁となったばかりの正月直後にやるべきだったのだが、・・・まあ、いろいろあって一番厳しい季節のこの日となってしまったのである。
前日、片瀬の「萬司郎丸」に乗った友人は126尾だったというから、1本竿の小生だって、その半分位は釣れるものと大いに期待したのだ。だが、やはり、釣りには付きものの良くある話、「昨日までは良かった。」のだ。
原因の一つには、毎日出船している釣り船と久々に仕立てられ出港したキス船の違いがあったのかもしれない。また、やはり厳寒期である。日々変化する海況がそうしたのかもしれない。・・・が、ともかく厳しかった。
でも、途中、天気雪?(天気雨は知っているが、天気雪は初めてである。)もあったが、日中は陽射しもあり、至ってのんびりムードで楽しむことができた。(・・と、その時は思っていた?)
上がってからの検量で知ったのだが、釣果0尾が1人、1尾が2人、2尾が4人、3尾が2人、5尾、6尾が各1人と、なんと11人がツ抜け出来ないほどの貧果だったのである。
そうした中での最多は、宇都木朗さんと丹羽智亮さんの30尾。優勝は年長差から宇都木さんとなったが、2位の丹羽さんは17歳の高校生。すぐ傍で彼の動きの一部始終をみていた村越正海さんは「彼は上手い!! 将来が楽しみだ!」と大いに褒めていた。
その彼のことだが、これまでは何時も親父さんと一緒に参加し席も並んで釣っていたのだが、水連洞の山田義隆さんの一言、「もう高校生なのだから親父さんと切り離し、大人として独立した席を取らせよう。」・・・との配慮が功を奏したのかもしれない。こうした新しいヒーローの今後の活躍を期待したいものだ。
さて、一方の貧果であった方たちの本当の事情を知ったのは、夕刻から開かれた水連洞での反省会だった。
なんと、エサを持っていなかったのである。これまでは船代に含んで釣り宿で用意されていたのだが、今回は会費、船代などの厳しさから、各自用意と変更していたのである。
通知文では朱書きで注意しておいたのだが、口伝手で参加したした方には行き届いていなかったのである。
でも、何尾か釣った事は事実で、そのことを聞くと「道具箱にあったワームを付けていた。」「隣の方から少しもらった。」とのこと。また、船宿のエサが足らなくなるといけないので予備用に一杯だけ持ってきたという方が居て、それを分けてもらったとも聞いた。
原因をさらに見ると、船宿から港まで車での移動があるものだから、受付終了後はバラバラに乗船してしまい、朝、一同を会しての諸事項の伝達等をしなかったという事務局側の落度もあったと思う。
大艫に居た小生のエサ箱には沢山のジャリメとアオイソメがあったのだから、・・・エサが無い!との一言が伝わってこなかったことが返す返すも残念である。
この会にあたって多くの方から協賛賞品を頂きました。庄三郎丸さん、久保秀一さん、村越正海さん、水連洞さん、小田原宮嶋屋釣具店さん、鱚介オリジナル工房、ありがとうございました。
今回の「釣り放題会」は反省すべきことが多かった。その多くは、当方の準備不足と配慮不足だったと思う。慣れもその一つだろう。
次回は、事務局体制、行う季節、会費、船宿、人数等々、万端準備して行いたいと思う。釣れなかった方、狭苦しい席など、これに懲りず参加願いたい。
最後に、定員オーバーで参加をお断りした方、次回には早目に通知しますのでお許しを!!
船キス「釣り放題会」:余談
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執筆者:高澤鱚介