鱚介オリジナル工房

新企画「ウッドガン ワイヤーブラ」誕生!!

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ワイヤーブラ

 チョット、古い方にはエッチさを感じさせるネーミングのワイヤーブラ!! ・・・投げ釣り専用の新しい形と機能を持ったテンビンオモリがこのほど完成、近々、鱚介オリジナル工房から販売することになった。

 ずっと以前から造らねばと思いつつ、でも、新しいアイテムを完成するためには時間も金もかかる。  今ここに完成した「ワイヤーブラ」は、富士工業のテンビンオモリを素材としたウッドシンカーで、単ガン、L型、Λ型、L型固定接穂アームに続く、新しいアイテムを備えたウッドシンカーとなる。

 ちなみに、ここに至るまでに試作したオモリの数は100個近く、実際に試作に入ってからの日時も3か月に及んだ。先ずは、具体に採用するワイヤーやアーム軸について、種類、径、長さ、つなぎ方等などを決めなければならず、あれこれと試作しながら、合間を見つけては実際に海に出て試投しつつ、改良しながらそれぞれを決定してきた。
 さらに、造るためにはワイヤーをカットするためのカッターや、ワイヤーと針金をスリーブで繋ぐための圧着ペンチなどの専用工具が必要で、実はこれが思った以上に高額なのである。

 こうして試行錯誤を重ねて出来たモノは、デルナーをベースとしたウッドガン・メタボ「ワイヤーブラ」で、25〜30号を3種。カイソーをベースとしたウッドガン・スリム「ワイヤーブラ」15〜30号の7種。全部で10種類が完成したのである。


 先に苦労話をしてしまったが、大事なことは「何故、ワイヤーブラを造ったのかと言う点であろう。

 投げ釣りにおいて、テンビンとオモリとの「繋ぎの関係」は永遠の課題であると言える。
 この種類を大きく分けると、?テンビンとオモリが別物で、これをスナップスイベル等で繋ぐような昔から存続する「ブラ型」。 ?オモリとテンビンを直結した富士工業が作った「L型」や加工された「Λ型」。 ?最近見かけるようになったブラ型のスイベル部分のブラ度を熱収縮ゴムで押さえた「半ブラ型」などがある。

 また、これらの作成意図は、㋐‐如何に安定的に絡まずに飛び、しかも遠投できること。㋑‐魚を誘い、ハリ掛りさせること。㋒‐シャープで鋭いアタリを感じさせること。㋓‐根掛や流れ藻に絡まないこと・・等々の期待度を満たすことである。・・のだが、これらの何れをも充分に満足させてくれるモノは中々無い。

 この度、新アイテムとして出した「ワイヤーブラ」は、上記の3種類の型を一体化し、満足度もかなり向上させたもので、正直言って不満な点を幾つかは感じるものの、現況に於いては、“これが一番進んだテンビンオモリ”であると自負している。

  参考までに主要部分の仕様は次の通り。なお、軸/アームは一体構造で、軸部長は全て70ミリ、アーム長は全て140ミリ。また、ブラ用のワイヤー長は全て20ミリとなっている。

ウッドガン・メタボ ワイヤーブラ仕様
 25号 ワイヤー径1.0ミリ アーム径1.0ミリ 
 27号      1.2ミリ     1.1ミリ
 30号      1.5ミリ     1.2ミリ

ウッドガン・スリム ワイヤーブラ仕様
 15号 ワイヤー径0.8ミリ アーム径0.8ミリ
 18号      0.8ミリ     0.8ミリ
 20号      1.0ミリ     1.0ミリ
 23号      1.0ミリ     1.0ミリ
 25号      1.2ミリ     1.1ミリ
 27号      1.2ミリ     1.1ミリ
 30号      1.5ミリ     1.2ミリ 


 なお、造るのに手間がかかり作り置きは難しく、一部を除いては予約販売になるかもしれない。また、小田原酒匂の宮嶋屋釣具店には、他のオリジナル商品とともに置きたいと考えている。いずれにしても、金額等を含め近日中に「鱚介オリジナル工房のホームページ」に掲出するのでお待ちいただきたい。




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ワイヤー部分

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作業台の様子






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