鱚介オリジナル工房

テンビン「真打ち」・・のこと(1)

投稿日:

画像(180x135)・拡大画像(480x360)

「真打ち」の出来るまで

 今日も平塚海岸に行ってきた。20人弱、今季一番の賑わいだった。・・が、キスの方は数人が1〜2尾釣っただけ。ブログに書いた影響が大きかったようで、小生はその責任を感じつつ頑張ったのだが、結果は0尾だった。

 多くの方が、1尾の顔を見たさにウズウズしていることが良く分かった。シーズンインを待ちわびるこの頃・・・、釣りとは、今日よりも明日、明日よりも明後日・・に、期待を込めるもの。これからは1日1日と良くなるに違いない・・。

 さて、昨年発売したテンビン「真打ち」について少し書いておきたい。・・・鱚介工房始まって以来、真冬でもテンビンの注文を受けたのは一つの出来事である。

 パソコンで「真打ち」を検索したところ、かなり多くの書き込みが見つかった。どちらかと云えば、好意を持ったというか、優れたテンビンであるとの評価が勝っているように感じる。
 確かに、小生自ら、テンビン造り10年の集大成として、最後のテンビンがこの「真打ち」だ!とも申し上げた。
 
 日々の釣行でいまだにL型とか、自らが開発した松葉型テンビン等も使うが、どうも「真打ち」以上に優れた効果を感じるものはない。
 書き込みの中には、遠投するには向かない、競技には向かない・・といった声もある。しかし、全くこれを裏返す意見もある。・・ただし、こうした方からも、アタリの面白さやバレに関しては、一応に「良い」という評価を頂いているようだ。

 もう一方の評価につながるのが、いわゆる「真似モノ」や「パクリ」である。ブログ等で、正々堂々とそれを公開している御仁も居られる。・・・それを裏返してみれば、「真打ち」が良いからこそ、同じようなものを造って試してみたといった表れなのであろう。これは、見方によっては凄いことなのだ。

 同じ形や規格などを真似た製品が造られ、売られるのであれば、それはそれとして対応措置を講じなければならない。 しかし、釣り人が自分自身で創意工夫して、今あるものに改良を加え、自らの道具を作る。・・それは実に楽しいことで、それが優れた道具にと発展する。少し凝った釣り人ならば当然そうするであろうし、許されることであろう。・・・小生はそんな風に捉えている。
 だから、真似ても結構、自分で作ったもので、大いに釣りを楽しんでほしいとも思っている。
 
 何れにせよ、この1年が評価の分かれ目になるかもしれない。既に在庫は十分整えた。
 
 何時か、この「真打ち」が完成するまでの一連の作業工程を書いてみたいと思っている。
 一個のテンビンが出来上がるまで、そう簡単なものではない。・・と云う事を知ってほしいことと、道具造りも釣りの中として楽しまれたい方のための「教本」になればという次第である。…お楽しみに!!





-鱚介オリジナル工房

執筆者:

関連記事

段違いスリーブ!一歩前進!!

段違いスリーブ 鱚介オリジナル工房が目指すテンビンの究極は、アーム側のステンレス線がテーパー状になったものである。 単独のテンビンでも、テンビンオモリであっても、例えば、アームの基部線径が1.2ミリで、先端にかけて0.7ミリほどに徐々に細くなったような形状にしたいのである。 しかしながら、このテーパー状になったステンレス線素材を入手することは絶無に近い。数年前から関係筋に当たっているが、そうしたものの需要は無く、現存したものは無いと言う。 ならば、製作できるかと問えば「出来ないことは無いが…

Loading

鱚介アブミ 購入専用サイト新設

 鱚介オリジナル工房と(株)はりよしがコラボで開発したキスの専用バリ、鱚介アブミの4号から6号までが、ほぼ出そろいました。 特徴は、これまでの関東アブミをベースに、細軸軽量で仕上げ、針先を化学研磨した刺さりの良いものとなりました。 種類は、5号、6号が茶焼き、黒焼き、青焼きの3色、4号ではケイムラが完成しております。 昨年より発売されたこの鱚介アブミは、これまで鱚介オリジナル工房が(株)はりよしさんから委託を受け販売してまいりましたが、この度、お客様からの強い要望もあって、新たに専用の通販…

Loading

ネットショップを開店しました

鱚介オリジナル工房は創業18年目を迎えています。自らが投げ釣りマンとして本物の釣り道具を造り多くの方にも使って頂きたいとの思いから、工房を立ち上げ、以来、実釣から得た知見をもとに研究を重ね、新しいアイ …

Loading

鱚介アブミ:黒4・5・6号を期間限定特価で!

キスシーズンの開幕にあたって、鱚介オリジナル工房と老舗「はりよし」がコラボで創った細軸軽量なキスの専用針「鱚介アブミ」の「黒染め」4号、5号、6号、を特別価格(通常の半額)で、期間限定で発売します。 …

Loading

発泡オモリと発泡テンビン

少し重めの鉛と発泡の一体型 昔、何種類かの発砲オモリを造ったが、中には沖縄で32センチのホシギスを掛けた20号の発泡海藻オモリがあったことを思い出す。 その後、これをメインに使う事も無く忘れていたが、最近、南伊豆に通うことが多くなったり、超チョイ投げに向くもの、近場のキスを楽しみながら狙おうと、ここに幾つかの発泡系のオモリとテンビンを造ってみた。 発泡材は色々な径のモノがあるが、基本的には、使うオモリのサイズと同等なものを選ぶ。 鉛の重さと発泡材とのバランスは大事だが、これを机上から数値で…

Loading

2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

アーカイブ