平塚海岸で秋ギスが釣れ続いている。時として、姿が見えなくなるが、直ぐに戻ってくるのが今シーズンの特性のようだ。 昨日、遠投すればヒネが来ようと固めの竿を持って投げてみた。しかし、その期待は裏切られ、何と、ほんの波間でピンギスが入れ食い状態なのである。硬い竿でピンギスを釣るのは面白くは無いが、20数尾を釣って近くの釣り人に進呈してきた。 さて、本番は今日だ。曇り空で、北の風が強く寒い。だが、平塚海岸は北風には強く、波は抑えられている筈。通称、駅下と呼ばれるビーチセンター前のテトラ群の前に行ってみた。他に人影もなく、この穏やかさであれば経験というか感というか、ピンギス日和に間違いないと見た。 最初から10本バリの仕掛けを出す。5号バリに小さくジャリメを付け、1色に投げてみた。・・居ない?・・そっと、そっと昨日の通りにサビき、波口の、最後のアゴにオモリが来た時だった。プルプル、ブルブルっとかなり良い当たりが連続して始まった。 居る!居た!!・・確かに居る。・・上げてみると5連で、1尾は18センチとチョイ大き目であった。 小生の釣り方だが、多点バリで波打ち際を釣る場合、オモリは重めの25〜27号とする。仕掛けは長めの3メートル以上とする。これは、キスの1尾1尾が、しっかりとハリ掛りし、長い仕掛けと重いオモリによって食いついた魚が暴れられないから、絡みも無くなるのだ。ただ、サビき方は慎重に、何時も張り気味にする。最後の取り込みは、引き波に抵抗して引っ張らないことだ。 釣友の土井さんが、間をおいて隣に陣取る。他に釣り人の姿は無く、しばし、二人だけの共演となったのである。こうした時は時間が経つのは早い。1、2時間の釣りを予定していたのだが、余りの面白さについつい昼近くまで頑張ってしまった。 実は、先日、徳島里浦海岸でやった釣りがこの釣りである。それが練習になったのだろう、9連、8連が2回、あとは5連6連があたり前のような状況が続いた。マダマダ喰い続いていたが、小雨が振り出したので(終える理由が見つかったのだ。)、そこで打ち止めと相成った。数は、110尾。・・重さは量らなかったが、ピンギスもこの時期になると育ち、まあ、中学生くらいのサイズかな?ずっしりと重かった。 そんなに釣ってどうするの?といった声が聞こえるが、ご安心あれ!! 料理は大変だが、頭と腹わたをとって、素焼きにする。これを干してから、甘露煮にするのである。また、昆布巻きにしても良い。以前は、これを正月にそなえたものである。