過日の「和竿でカワハギを釣る会」での感触が残る中、再び三浦半島小網代の丸十丸からカワハギ釣りに行ってきた。 高校時代の同期会の準備や息子の7回忌を控え何かと落ち着かない時、実は、我がカワハギ釣りの師匠久保秀一さんから、こんなメールが届いたのだ。 「突然ですが、明日丸十に行こうと思っています。仕事に追われて和竿の大会の時から竿を持っていないのです。丸十では、30、40尾は当たり前、50を超える勢いでカワハギが釣れていますよ!! 明日の天気予報では日中は晴れ、凪ぎも良さそうです。汐よしの竿に良い想いをさせて見てはいかがでしょうか?」・ ・・と、言うものだった。 勿論即決定したが、それは最後の言葉に更なる刺激を覚えたからで、気持ちがぐっと乗ったのであった。・・小生が和竿師の「汐よし」さんに誂えた竿は、未だ使いこなせてないし釣果も上げてない。竿が可哀そうだから魂を入れてやれ!っと、言っているのである。 そして、昨日行ってきた。天候は曇っていたが爽やかな日和で海も穏やか。胴の間に師匠と並び、窓から顔を出す船長の取り留めの無い話を聞きながら、大いに釣りを楽しんだ。 船客は10人ほど、事前情報どおりとは行かなかったが、皆、それぞれに釣果を得、静かな釣りを堪能することが出来た。 それにしてもカワハギ釣りは難しい。新しい和竿、新たに買い求めた両軸リール「ミリオネアICV]には少し慣れたものの、エサのアサリを正しく付けるには相変わらず手こずった。 それに、人の仕掛けには何やら、やたらチャラチャラとした飾りが付けられている。そのおびき寄せ道具に誤魔化されるのか、お利口さんと言われるカワハギはどんどん釣られて居るのだ。投げ釣り仕掛けのように、シンプル イズ ベストは、このカワハギ釣りには通じないようだ。 そんなことから、最初の頃はやたら他人の道具が気になってしょうがなかった。同時に、周りが釣り上げるたびに気持ちが萎えていくのだった。 まあ、しかし、じっくりと研究しながらの釣りは出来たと思う。人よりも数も型も劣ったが、途中から無心になったのが良かったのだろう。・・多分、平均点には達したと思う。 終わっての帰りがけ、「・・・もう少し、授業料を払うことが必要のようですね!」との、師匠の言葉も素直に聞くことが出来た。・・これからも、一緒に通いましょうと言う嬉しいメッセージでもあるのだ・・。 そう、どんな釣りでも難しいから挑むのであって、残された我が釣り人生の中で、果たして、このカワハギ釣りがその域に達っするかどうかは分からない。しかし、新たな挑戦にむけた「生きがい」を見つけたことは事実である。