平塚海岸から遠ざかってしまったシロギス、ならば船で攻めるしかない。 船釣りのベテランである釣友から「船に乗るなら、新月に向かった午前中の落としを狙うと良い。今週は3〜7日頃までが良い。」と、潮時表付きで教わった。 ・・・と、言うことで、茅ヶ崎の沖右ヱ門丸から出かけてみたのだが・・。 実は、天候は晴れだったが、波と風を余り気に留めていなかった。・・これが災いし、東からの風が強く大きなウネリが出はじめ、やがては風も南に代わりウネリもさらに高まってしまったのである。 でも、魚は居る。・・最初の内は小さかったが、陽が上がった9時頃から、移動した馬入沖で大きいのがボチボチと釣れ始めた。深さは40〜50メートル。前回もここは良く穴場的ポインである。 船室から聞こえる船同士の無線交信では、沖合(瀬の海)はかなり荒れており、魚も居ない。何人かは寝てしまっている。・・・といった会話が交わされていた。 陸に近い当船だが、間もなく風が南に代わり、ウネリの幅も広がった。 今回も、船長は北海道出身のよっしーさん。ウネリに合わせて釣らせてくれるのだが、やはり喰うポイントは小さく、何度も何度も釣れるポイントに船を廻してくれるのだが、この時化模様ではままならないようだ。 小生だって、正直言って、これだけピッチング、ローリングされると脳や胃に変調が起きてくる。・・すなわち、船酔いである。 よっしー船長から、早上がりになりそうだが、何とか20尾は釣ってほしいとの声!! ミヨシの釣り人は既に寝転がっている。船酔いと戦いながら、1尾1尾と追釣するのだが、やはり思うようにはいかなかった。 12時を少し回った所で沖揚がり・・・。ここまで頑張っては見たものの、2尾足りずの18尾であった。 陸に上がってみれば、船酔いなどは何も感じない。不思議なものだ!! 今日の釣果は18尾が竿頭で、大艫で釣っていた方と同数であった。・・帰宅し大きさを測ってみたら、矢張り大きい。20〜23センチ級が10尾、18〜20センチ級が3尾、15〜16センチ級が5尾だった。 大きな魚は大きなエサが良い。・・船でも同じだ。今のジャリメは大きい。頭の黒いところをチョン掛けにし、オモリが底を切らないようにして、仕掛けを静かに漂わせながら、待ちを加えたような釣りに分があった。 因みに、小生は釣っている最中はリールのストッパーをフリー状態にし、ハンドルで遊びを取り、張ったら緩めるように、何時もオモリと竿先の間が緊張状態にあるような釣り方をしている。この方がアタリも素直にとれる。 ハンドルで操作する場合、普通のスピーニングリールではストッパーの摘みが小さく、付いているその位置が悪いものもある。 ・・で、小生は今日初めて、磯釣り用のブレーキレバー付きのモノ(ダイワ PALAISO 2000 HLBD)を使ってみた。 まだ慣れないが、これが結構いけそうである。始めはギクシャクしたが、帰るころはかなり便利に扱えるようになったから、次の釣行時には多分使いこなせるようになるだろう!!・・・もう。次を思って、心が逸っている・・。