妻良・・・惨敗!

投稿日:

 昨日14日、欲をかいて再び南伊豆の妻良に行ってきた。午前6時から9時過ぎまで、3人の仲間と頑張ってみたのだが、求める大きなキスの気配は全く無かった。 釣りとはこんなものなのだ!・・という事を、先ずは強く言いたいし、分かってほしいのである。  最近、釣り人達は釣行実績を公開することを嫌い、特に釣果や釣り場所の情報を発信することをしなくなってしまった。 携帯電話が出始めた頃は、即時にその釣果が交信され、たちまちの内に仲間が集まった。また、インターネットによるメールやブログが盛んになりし頃は、あちこちで、釣れた釣果や状況が得意げに書かれたものである。 しかし、こうした情報媒体の発達とともに多くの好釣り場が荒れ始め、やがて、書くことや伝えることの無謀さに気が付いたのである。 古くから、釣り雑誌を始め色々な媒体を通じ正直そのものに釣果や見通しなどを公開してきた私自身も、そうした流れを心配してきた一人ではある。 ・・・でも、私は行動範囲は狭まったものの、今も変わらぬままに発信したいと思っている。  何故なら、自分が伝える情報は、決して釣果を競わせ釣行を煽るような内容は避けているし、徒党を組んで場荒らしするような釣人達にそれを伝える心算は無いからである。 どちらかと云えば、ベテラン諸氏に伝えたい訳では無く、個人で、そっと釣りを楽しみたい方、釣りを趣味として始めてみたい方、仲間で釣行を楽しみたい方、家族や子供連れで楽しみたい方・・・、そんな方々に伝えるべきことを意識して書いてきた。 有限の資源、守るべき自然と環境の大切さなどを知って頂き、釣りを大事に考える釣り人が育ってほしい。・・・そんなことを主張しつつ、伝えてきた積りでもある。 今更、なぜ!こんなこと書くのか? ・・・それは、久し振りに書いたブログの「越冬ギスか?それとも春ギスか?」で、妻良の釣果を公開したことに関連する。  自分自身驚いたのだが、ずっと書かなかったブログのアクセスは700件程度に減っていた。だが、これを書いた途端に一挙に1200件にも上昇してしまったのである。  書かないことの罪みを感じつつ、アクセスして頂いた方には謝らねばならないとも思う。・・・が、一方では書いたことの責任みたいなことも、改めて感じていたのである。 今シーズン、特に水温が13度となってしまった今、全くと言って良いほどキスは釣れないし、当然、情報も皆無に近い。・・こうした中での公開だったから反響は凄かった。 読まれた方の中には明日を待たずして、遠い妻良に出かけられた方も居られようし、・・狭い釣り場に大勢が行かれたらどうしよう。釣れたとは云え、キスの数は限られていようし、春子を産む大事な親ギスが釣りきられてしまったらどうしよう。・・・そんな心配が我がノミの心臓に去来していたのである。 そんな忸怩たる心境を持ったまま、再度出かけてみたのである。・・・早朝からの3時間余の釣りだった。だが、予想は見事に裏切られ、キスの顔は全く見れなかった。・・釣果は?と問われれば、釣れたのは数尾のテンプラサイズのメゴチだけだった。 釣れなかったことの残念さは確かにある。少なくも2〜3尾の顔は見たかった。 でも、一方の心裏にあった「春子を産む大事な親ギス」を釣らなくって良かった。ブログ情報で知ったであろう釣り人もそう多くは無かった。 釣行中に訪れたのは、川崎から来たと云う二人連れのみ、その二人も、釣れませんよ!いませんねェ〜!!・・の、そんなツレナイ返事にそそくさと居なくなってしまった。  今日は日曜日、釣れる筈と思って妻良に出かけた方も居られよう。私らと同様に全く釣れなかったかもしれないが、そこは勘弁してほしい。 釣りとはこんなものだ! 良い釣りの情報、状況は長続きはしない。1時間後、1日後、1週間後と、常に変化する。だから、私は比較的安易に、釣れた場所や釣果を公表してしまう。でも、行き過ぎた情報は、釣り人自身を苦しめる。 ・・・だから、釣り人の多くが情報発信をしなくなったことを喜んでいるのも事実であるし、思うに、釣りの情報は1か月遅れの月刊誌が一番適当なような気がする。  私はいつも思うのだが・・・、情報は自分の戸棚に整理補完しつつ、何年も何十年も蓄積していく。そうした情報や実績をもとにして、明日の楽しみを与えてくれる釣り場を決める。しばしば裏切られもするが、それが本来の釣り人だと考える。  外から聞こえてくる「ブログや釣り誌に釣果を誇るようなバカ者! 釣れた場所を公表してしまうようなバカ者!」 ・・私は、そんな一人のバカ者なのだという事を否定はしない。 

Loading





-未分類

執筆者:

関連記事

熊本地震 被災お見舞い

 この度の熊本大地震で被災された方々に対し、心からお見舞いを申し上げます。 また、被災された方々に於かれましては気持ちを強く持って、一日も早い復興に立ち向かわれることを心中からご支援申し上げます。 新潟中越地震、阪神淡路地震、東北大地震などの大地震の悪夢が忘れられない中、また復興半ばの被災地がある中で、またまた起きた大地震、地震大国の宿命を肌で感じてしまいます。  今、南海トラフを始め多くの地域で地震予知が公表されていますが、今回の地震はあまり警戒感が無かった地域だと報じられてもいました。…

Loading

no image

駿河湾 原 我入道へ

 凍てつく箱根路を越えて、久々に原海岸に行ってきた。今年になって初のシロギス釣りでもある。 初釣りといえば・・、4日の早朝、国府津海岸にタコを釣ってみようと思い立ち、イカのエギに似た「タコ・エギ」を持って出かけてみた。・・のだが、駅下付近でマアマアと思えるモノを乗せたのだが、運悪く、波口で大波に叩かれバラしてしまったのである。下手糞はしょうがないとして、新年早々バラすなんて、・・・・まあ、キスでなくて良かった・・。 原海岸でやっと釣れ始めたようだ。・・と言う情報が届いた。・・それも3色半だと言う。・…

Loading

謹賀新年

平塚海岸からのご来光 昨年中は何かとお世話になり誠にありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。     平成22年 元旦 昨年を振り返りますと、病気一つせず多くの出来事に出会い、日々を健康に過ごすことが出来ました。特に、趣味とする投げ釣りでは、体が動くうちにと、高知、沖縄、徳島、淡路島、福井、石川、佐渡島、京丹後等への遠征釣行を重ね、日々は、ホームグランドである平塚海岸を十二分に楽しむ事ができました。 趣味と実益を兼ね5年前から始めた「鱚介オリジナル工房」におきまして…

Loading

早春の狩野川口野放水路

小さいですが!!と、宇佐美さん」 チリからの大津波情報が明けた今日、静浦湾の口野ヘ行ってきた。例年、4月に入ると18センチ級がかなりの確立で釣れ始めるが、今年は何となく早まりそう。・・そんな気がしている中、釣友の宇佐美さんとブラリ行ってきた。 残念ながら、津波情報のあった昨日、それに対応したのかどうかは分らないが、放水路口が開かれたと言う。それだけなら良かったのだが、前日まで降った雨が多量に排水され、水温が一挙に下がってしまったようである。(地元の方の談) しかし、そんな中でも、求めるシロ…

Loading

タイワンガザミ・・だそうです

タイワンガザミと言うそうです 一昨日、平塚海岸でシロギスを釣っていた釣友が、ヤケに派手で美しい紋様のカニを釣り上げた。昔釣れたワタリガニに似ているが美しすぎる。数人居た釣友の誰もがその名前が判らなかった。  帰宅後、我がカワハギ釣りの師匠である生物写真家の久保秀一さんに写真を送り尋ねてみたところ、次のような返事を頂いた。『お尋ねのカニの件ですが「タイワンガザミ」の雄と思われます。カニの仲間は変異が多く案外色や模様は当てにならないのですが、目立つ青色とハサミ脚の基部に目立つ3本のトゲが決め手…

Loading

2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

アーカイブ