キスのシーズンオフには、使った釣り道具の手入れや、使っていた時に感じていた疑問や新たな工夫改良等、あれこれを思い起こすものである。 鱚介工房の作品に「ワイヤーブラ」「半ブラ・テンビンオモリ」「半ブラテンビン」とか、「ブラ」が付くものがある。 これらの基本はどれもテンビンオモリのように、テンビンとオモリが一体構造で無く、セパレートに近い構造である。この特徴は、云わば、食い込みを良くし、アタリを楽しめるタイプの構造なのだと言える。 今回、こんな「ブラ・ぽっ君」なるモノを試作してみた。これまでの「ワイヤーブラ」から、テンビン部分を除いてみたのである。正確に言えば、テンビン側にワイヤーを付けたのではなく、オモリ側にワイヤーを装置したのである。 これであれば、独立した「テンビン」のスナップスイベルに、号数を変えた単ガンオモリを自由に付け変えて使える。・・・繋ぎにワイヤーを用いたことで、海底を弾むことなく、安定してサビけることが容易に想像できる。 造り手側としての課題は、ワイヤーの太さ、長さであるが、ちなみに今回試作したものは、最軽量は15号でワイヤーを0.8?径とし、長さは30?とした。また、23号、25号では、ワイヤー径を1.0?、長さを30?としてみた。 シーズン中に、幾つか太さや長さを変えて造ったものを試しているので、多分これで十分行けると思っている。 なお、この価格だが、作業工程などからして「ウッドガン・ぽっ君」の100円増し位で販売できると思う。 もし、試してみたい、使ってみたいという方が居られれば、鱚介オリジナル工房のHPからご連絡頂ければと思います。