相模湾 春の沖キス

投稿日:

まだ、投げ釣りに行ってない。理由は天候と波に恵まれないからだ。・・一昔前には、そんな時でも何処か投げられる場所を求めて行動が先行したのだが・・・最近はどうも・・。そう言いながらも、また一方の「沖のシロギス」を楽しんできた。事前に予定していた26日は見事に天候が回復し、雨男のそしりは免れた。船は午前7:10発の「平塚・庄三郎丸」のキス乗合船。常連に加わり、大野清風さん、下島伸一さんと、総勢6人での出港である。何時もお世話になっている後藤勇社長の判断では「勝負は午前中、午後は風が強くなる。」と言う。天候は回復したものの、かなりウネリは残っている。馬入川河口に押し寄せる波はかなり高かったが、船長の腕は確かで、難なく乗り越えた。最初の釣り場は河口東の、茅ヶ崎市南湖の沖合い。水深は7メートルだ。一投目、すぐに18センチ級が来た。2投目・・同じく17センチ級。・・何とも期待外れだ。船上皆、ポチポチと同じようなサイズなのだが、誰も何も言わずに黙々と釣っている。実は今日、2種類の仕掛け(テンビン・オモリ)と、新しいハリを持ってきた。仕掛けの一つは、オモリの下部にステンレス線の足を5センチ出し、上部に18センチの長めのアームを付けた「鱚介オリジナル工房」特注モノ。因みに名称は「センサー足付きテンビン・オモリ」とでもしておこう。もう一つは、平塚の「釣工房」の特許品である「直感テンビンオモリ」である。また、新しいハリとは「ささめ針」から出されている「アスリートキス」のことである。一つ目のそれは、1・2ミリ径のステンレス線の一本足が常に海底に突き刺さっている状態にあり、サカナが掛かると錘が踊らずにしっかりと地で支え、ハリ掛りすることを考えたものだ。実際に使ってみると、・・アタリはかなり強烈に感じ、その効果は有ると検証できた。しかし、上部のテンビン部分に仕掛けが絡むことが判明。・・どうやら、もう一工夫が必要なようだ。次の「直感テンビンオモリ」だが、これまで何回か使用しており、素晴らしいアタリと、しっかりハリ掛りできる完成されたものと感じている。だが、釣り人とはおかしなもので、完成されたモノでも「絶対は無い」筈と考え、更なる改良点を見出したい「欲」みたいなものに駆られるのだ。このテンビンオモリは、ごくあたり前に使えばそれで良い。だが、要は、使い方において「秘儀」らしきものを感じたのである。それは、オモリとテンビン部はワイヤーでつながっており、そのために、オモリを海底に落とし竿先を小刻みにブルブルとシェークすると、仕掛けのエサが躍り、サカナの食い気を誘うように感じたのである。ちなみに、誰にも食いが止った中、そうした釣り方を何度も何度も繰り返し、連続して10数尾を釣り上げることができたのである。そんなことから、一つのヒントを得た。「直感」に「足」を付けたらどうだろう。次回には是非試したいと思っている。もう一つの「アスリートキス」ハリである。私はハリは「はり芳」の「東京アブミ」一本やりなのだが、村越正海氏のチョッとしたアドバイスから捜し求め、行き着いたのがこのハリだったのである。細めで軽い、半ヒネリのハリである。最大の特徴は「ハリ先が外を向いている」ことにある。キスがエサを吸い込み異物と感じて吐き出す時には既に、外を向いたハリ先がするどく刺さる。また、細身であるから吸い込みやすい筈だ。・・・そんな効果を実際に使って試したかったのである。・・・掛かりは鋭い。正直言って、確かに「良い」の一言である。これなら、投げ釣にも当然使えるだろう。ただ、外向きのハリ先は小石などに当たりやすく痛みやすいから、途中、注意深く適当に代える事が必然だし、吸い込み易く、喉の奥に刺さるからハリ外しが面倒かもしれないと感じる。さて、その後場所を変え、茅ヶ崎漁港近くから大磯漁港近くまで広く廻ってくれたが、相変わらず釣れてくるのは小振りばかり。20センチ超は、10尾に1〜2尾といったところ。水深も20〜16メートル層を探ってくれたが、特に良いといった深さを掴むことは出来なかった。多分、今頃は潮の入り混みが激しく、水温が不安定なのだろう。実は、今日は12時までを目標として頑張ることとした。後藤社長の言葉を尊重して・・。また、途中の釣況からして、数は50尾としたのである。そして、正午のサイレンが陸から聞こえたとき張り詰めていた気持ちが一気に抜けてしまったのである。そのときの数は49尾。あと1尾足らなかったのである。ともかく、あと1尾を釣って締めくくりにしたいと思うのだが、既に気の抜けてしまった腕には魚信は遠のき、達成にはそれから何と20分も掛かってしまったのである。もっと正直に言ってしまおう。昨晩、体調を整え夕食後の一時を過ごしていたとき、友人から誘いを受けて飲みに出かけてしまったのである。そんなことから、出船間もなく少々の船酔いと眠気に襲われ、定めた目標時間が来た時には張り詰めていた気持ちが、ガクッときてしまったのである。そんなことで、50尾を達成した後はさっさと一人道具を片付け、あとは昼寝をしていたのである。この日の釣果は、竿頭が63尾と聞いた。大野清風さんは48尾、下島伸一さんは〇〇尾。・・昼寝などせずに?いや、不摂生などせず、あとの2時間頑張れたならば・・・反省しきりの一日だった。

Loading





-未分類

執筆者:

関連記事

no image

下田湾のキス

 久しぶりに南伊豆下田湾に、何時もの釣り仲間と行ってみた。行きの車中から眺める海は実に穏やかだったが、下田では強い南風が吹きつけていた。 昔来ていたころは、天候の状態に合わせて、湾内の如何様な釣り場でも選べたが、最近は釣行が少なく、変わってしまった釣り場に少し困惑した!! ・・止む無く、下田魚市場に近い新しく南に伸びた船着き場に行ってみた。ここでは背からの風は受けるが竿は出せた。 ちょい投げ、3色手前で、まあまあの型がポチポチと釣れた。しかし、風はますます強くなり、結局11時で切り上げざるを得なかっ…

Loading

no image

熊本地震 被災お見舞い

 この度の熊本大地震で被災された方々に対し、心からお見舞いを申し上げます。 また、被災された方々に於かれましては気持ちを強く持って、一日も早い復興に立ち向かわれることを心中からご支援申し上げます。 新潟中越地震、阪神淡路地震、東北大地震などの大地震の悪夢が忘れられない中、また復興半ばの被災地がある中で、またまた起きた大地震、地震大国の宿命を肌で感じてしまいます。  今、南海トラフを始め多くの地域で地震予知が公表されていますが、今回の地震はあまり警戒感が無かった地域だと報じられてもいました。・・・地震…

Loading

         謹賀新年

明けましておめでとうございます。 もう、昔になりました!沖縄のウジュル(星ギス)です 皆様方には良き新年をお迎えになられたことと思います。一年が経つのは本当に早いものですね。・・でも、振り返ってみると …

Loading

カワハギ・・新和竿で快感!

27センチではマダマダ!か・・ 昨日、未だ迷いから抜け切ることができないカワハギ釣りに、我が師匠久保秀一さんと行ってきた。船は、何時もの「三浦小網代の丸十丸」から・・。 前日は船中トップが20尾で、最近釣果は下降気味と言う。さらに、この日の水温は15度台になり、前日から1度近くも低下。こうした状況では、かかなり厳しいと判断された。 ・・・投げのシロギス釣りでも同じだが、カワハギは深場を選べるから釣期が長い。・・・その分、楽しみも・・。 8時出船。釣り客は5人で席は自由・・。だが、カワハギ釣…

Loading

伊豆半島の今!!

和歌の浦のカワハギ!! 今年に入って何回か伊豆を探訪しているが、さっぱりである。例年だと、悪くも数尾はモノにできているが、今年はどうも良くない。・・・誰か釣った??・・そんな情報があったら是非教えて欲しい。・・と、云うのが今の心境である。 実は、今週20日(月)には、伊豆の西口に当たる沼津周辺で投げてきた。同行は、ホームページ「釣りにお出かけ」でお馴染みの沢辺御夫妻。・・過日、「磯・投げ情報」の取材で妻良に同行して以来であった。 しかし、この日もその時と同様、小生が貧乏神役となってしまい全…

Loading

2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

アーカイブ