高澤鱚介 Sea Side Blog

投げ釣り研究家

2017年01月29日(日)

鱚鈎:丸キス1.5号 [おもしろ試作品]

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太軸・切り込み・ネムリが特徴!

 「おもしろ・・」などと云うのは相応しくないのだが、半世紀前のキス針で、今風に言うのであれば「時代遅れ」のハリ・・。そうした点から見ると面白くも見えるのである。

 恐らく、その時代の先端を行ったキス針だと思うのだが、今のハリと異なった点は、先ず「太軸で重い」という事である。
 同じような大きさで最新の「鱚介アブミ・5号」は、太さが0.33o径であるが、この「丸キス1.5号」は、何と倍の0.65o径と太く、当然、重量は2倍以上はあろう。
 
 もう一つは、ハリスを結ぶチモトの形である。今のキス針の多くは「タタキ」と云ってチモトが平らに叩かれているが、このハリは「切り込み」といって字の如く切り込みが付いている。

 また、その時代の最先端と云ったのは、針先が内側に向いた技術的にも難しい「ネムリ」となって居ることである。このように、掛かったら外れにくい構造を持ったハリだから「投げ釣り」や「船釣り」で使うことよりも、どちらかと云えば、漁師の「キスの延縄(はえ縄、キス縄)用」に造られたのかもしれない。

 何れにしても、この一つのハリから解かることは、釣り針製造技術者の弛まぬ努力によって、材料や製造技術が如何に高度に進化したのかが良く分かる。
 同時に、半世紀も前にこうした小さく精巧なハリが造られ、現在に繋がった進化の事実を見れば、今や日本の釣り道具(単なる釣具では無く[道具」である)が、世界一だと云われる所以が良く理解できるのではなかろうか。

 
 以前、書いた事があるが、もりげん鰍フ「キスZ」が同じキスのネムリ針である。・・・置き竿での効果が期待されるハリであり、この「丸キス」も十分、今に通用するものと考えている。

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チモトの「切り込み」

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鱚介テンビン5号と比較


Posted by 高澤鱚介 at 15時01分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2017年01月28日(土)

これもテンビン?? [おもしろ試作品]

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素のままのテンビン?

 我が鱚介工房で試作したテンビンの種類は、それこそ100種を超えて居ると思う。・・・そして、その中の幾つかは製品化し、販売もしてきた。
 
 人様から、造ったお前さん自身から、これぞテンビンだ!完成品だ!と云えるものはどれか?と聞かれたら、それは「真打ち」である。
 その「真打ち」には赤(0.8o)、黒(1.0o)、藍(1.1o)、黄(1.2o)の4種類ある。・・・が、最初に造り販売したものと、今の製品とは少し違う。自分自身使い込んで、また、多くの方の実釣経験から寄せられた意見を基に、長さや曲げ位置、丸目(アイ)などを改良し、今の完成形に落ち着いたのである。

 ・・・先に、テンビン造りの難しさみたいなことを言ってしまったが、そうした意味からは、今販売している他の種類のテンビンも、マダマダ改良の余地があるのかもしれないと思って居る。

 実は、写真のモノは、沢山の試作品の中に紛れ込んでいたテンビンである。
 確か、山陰・鳥取の方が造ったもので、投げ釣り選抜100人の会に参加した時に何方からか頂いたモノである。

 しかし、正直言ってどう使うのか、どのような意図を持って造られたテンビンなのかが分からなかった。
 頂いた時に「ギザギザがあることでテンビンアームが捩れずに、ハリス仕掛けが絡まずに真っ直ぐに飛ぶ・・」と言っていたようなことを思い出したのだが・・。

 普通、テンビンにはオモリを付ける側にスナップスイベルが付けられているのだが、これには全く何もついていない。 だから、チカラ糸の側、オモリの側、ハリス仕掛けの側が良く分からないままであったのだ。
 
 今取り出し、写真を撮ろうと思い、あれこれ考えながら、オモリを付けるであろう側にスナップスイベルを付けてみた。・・写真がそれである・・が、まあ、これで良いのかなと思う。
 当然使ったことは無いが、こうして良く観てみると、確かに造った意図みたいなことが分かってきた。
 使用線は1.1o径で、ギザギザ部分を含め全体が形状記憶加工されている。造りも複雑精巧で、焼き付け塗装されている。・・製作費の方もきっと掛ったろう。
 
 3本あるが自分としては「お宝物」で、使うことが出来ないでいたが春になったら是非一度使ってみたい。もし、これをお読みになった方で、詳しく知った方がいたらお聞かせ頂ければ幸いである。

 

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スナップスイベルを付けてみた

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こんな具合に使うのか?


Posted by 高澤鱚介 at 15時16分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2017年01月27日(金)

ハリ抜き ハリ外し  [おもしろ試作品]

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トーン記号?

 写真のトーン記号のような針金細工が何かお分かりだろうか?
 飲み込まれたハリを外すには、針抜きなどはいらない。エラ付近を指で挟んで引けば直ぐに抜ける。・・と、仰る方が結構居られる。
 ・・・が、口内の硬い部分に刺さったり、深く飲み込まれたハリはそうは簡単に外せない。
 だから、針抜き&ハリ外しが必要で、釣りには無くてはならないアイテムとなるのである。

 ・・で、ハリ外しは本当に沢山の種類と言うか、形のものがあり、多くは手製で自分用を造る方が多い。
 直接ハリを掛ける部分はほぼ同じような構造だが、実際使ってみると使いずらいものも結構多いし、木製は乱暴に扱うとトップが欠けてしまう。

 下の写真は、何時の間にか増えてしまったハリ外しの一部であるが、特にキャプションにも載せたトーン記号状のものは抜きん出たデザインである。
 これは自製では無く、どこで入手したのか定かでない。・・が、確か、すでに廃業してしまったある釣具店から貰ったような気がする。

写真は左から、黒檀、竹(高知の虎斑竹)、ステンレスハリガネ、鉄棒、パドック(三味線の弦)、竹(孟宗竹)である。 
 

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Posted by 高澤鱚介 at 15時12分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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プロフィール

高澤鱚介

高澤鱚介 (本名:高見澤 佑介)
 1941年東京に生まれ神奈川県の相模湾に面した二宮町に育つ。少年時代に竹サオに木リールでシロギス釣りの基本を覚え、以来、変遷する最先端の投げ釣り界で過ごす。「高澤鱚介」の名で長らく釣り誌等に執筆、NHK・TV等の釣り番組にも出演。昔日のオリムピック釣具のテスターとして、また、全国の釣り場環境保全に取り組むNPO法人イエローガイズ専務理事として長年に渡り活躍。現在、公益財団法人神奈川県栽培漁業協会の評議委員、全国釣り団体協議会の公認フィッシングマスター。さらに、釣り団体が主催する釣り行事や各地で開かれる釣りクラブの懇親会等に参加するなど、シロギスを求め全国を行脚中。同時に、近時は船のシロギス、カワハギ釣りにも挑戦中。一方、本物の釣り道具を伝承すべく「鱚介オリジナル工房」を主宰、鱚介テンビン「真打ち」や、ウッドシンカー「SMABS」、多連仕掛け巻き、オリジナル竿立て等々の名品を手がける。(神奈川県平塚市在住)

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マダ、釣れている!!

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大ギス復活、絶頂期かも!!

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1日で回復した?・・のか??

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