鱚介オリジナル工房と釣り針の老舗”はりよし”が、コラボレーションで完成したキスの専用ハリ、これが「鱚介アブミ」です。従来の太い軸の関東アブミを改良し、細軸・軽量化に仕上げたハリで、形は、ハリの原点である「鐙=あぶみ」から生れたものです。ヒネリやネムリなど余計な加工をせずに、最も自然体にあった掛かりの良い針です。
ここに紹介するのは、この「鱚介アブミ」の糸付き、言うなれば「枝ハリス」でハリの大きさは5号と6号の2種類です。ハリスは、硬めで張りのある高級なナイロン「アクアキング」、5号には0.8号、6号には1.0号が使われています。長さは、ともに15センチと長めで、多様な仕掛けつくりに適し、価格は1パック50本入りで800円です。
実績を少し・・・。店主自身は幼少の頃から「関東アブミ」で育ち、70年経った今でも改良したこの「鱚介アブミ」です。勿論、色々なキスバリを使いましたが、ふと気付くと、必ずこの「アブミ針」に戻っています。また、これまで、尺ギスと言われる30センチ以上の大物は4尾ですが、食い込みの良いハリは丈夫で、魚が掛かってハリを伸ばされたことはありますが、折られたことはありません。確か最大魚は56㎝のヒラメです。
「糸付き鱚介アブミ」を使うには、長いハリスを概ね4センチほどに切りそろえ、1号~2号のモトスに「手芸で使うカギ針」を使って結びます。ハリ数とハリ間隔ですが、一般的には3本バリの場合にはハリス間隔を50㎝とし、ハリ数を増やすごとに間隔を狭めます。仮に、ピンギスの多連釣りではハリス間隔25㎝で、ハリ数を10本とすることもあります。
実は最近、私が砂浜で一番多用しているのは、標準的には6号バリで「ハリ数を5本、ハリス間隔を40㎝」としたもので、実際の釣りでは、モトス長が約2メートル+スナズリ長が1メートルで、全長は3メートルになります。5号バリでもほぼ同じです。
こうしてみると、キス釣りでのハリの消耗量は激しいものです。良いハリを選び、自分に合った良い仕掛けを作りましょう。なお、この「鱚介アブミ」は「鱚介オリジナル工房のネットショップ」でお買い求めできます。