大地震と未曾有の大津波、それと原発事故。2週間過ぎた今、9,811人の死亡者と安否不明者が19,806人居ると今日の朝日新聞が伝えている。また、こうした人命に関わるほか、街は依然としてがれきに蔽われ多くの方が非難生活を強いられている。
これらの多くは自然災害であり、その備えを超える力によって引き起きた人為を超えた天災だと見れば諦めも出来よう。しかし、さらにそれ以上に恐怖をもたらしているのが原子力発電所の事故である。
既にスリーマイル島の事故の規模を超えたとも言い、作業員の直接被爆事故も生じている。直接の事故現場もさることながら、農産物、飲料水などにも広く影響を与えている。この先、一体どのような被害が広がるのか計り知れず、ただただ現場で働く技術者の力に頼るしかない。
小生はこの原発事故が、単に自然災害が因だとこじつけられるものではないと考える。
日が経つにつれ、過去から今日に続く不備や怠りに対する指摘が明らかにされつつあるが、これが人為によるものであることは明らかで、今この時点から企業、国家がどのように対処し、責任を果たしていくのかを注目せずには居られない。
釣り人であり、釣りに関したブログを書く小生が、こんな批判や他人事のような批評をしても何も始まらないが、今この気持ちをどこかにぶつけざるを得ない気持ちは皆さんと同じだと思うし、お許し願いたい・・。
さて、こうした中、釣り人たちの動きはどうしたものだろう。フィッシングショーは中止され、釣り界も沈痛の最中にあるが、せめて釣り人ならば釣りにおいて元気を取り戻し、日本復興のために元気に働かねばならないと思う。
小生のブログのリンク集からご覧頂きたいが、釣り仲間の皆さんも確実に動き始めている。
最初は「村越正海の釣り日誌」で、村越氏の勇気ある行動である。3月20日に東山湖に釣行したこと、それをブログに書いたのだが、一部の方から痛烈に非難するコメントが投稿された。
・・しかしながら、それは村越氏の意味ある行動であり、理解される事柄であったため、多くの方から勇気を称賛する声が上がったのである。
答えは「皆が元気を出し活動することが、被災地や被災者の救いにつながる。」と言うものである。釣り人の多くが健全な気持ちを持ち、健全な意見を持っていることが紹介されて居る。
もう一つは、「釣りにお出かけ」である。特に釣行内容ではないが、女性の感性から今の体験からの小さな幸せを語っている。ぷーさんもやっと書く気が出てきてくれたのが嬉しい。
さらに「沖縄 安座間尚の投げ釣り」である。震源地から離れた沖縄では、それこそ元気なホシギスが釣れている。小生がプレゼントした沖縄バージョンのウッドシンカーと鱚介テンビンで、ガンガンとアタリを楽しむ元気をくれる日記である。
一つ残念なことがある。
恒例となった6月の「チャリティ:湘南平塚投げ釣り大会」が中止されると云うことだ。
・・協賛金は集まりにくいだろうし大変だが、参加者からも今まで以上に募金をつのり、賞品も極力減らし、その分を義援金に回したら良いではないか。・・そうであれば、私も今回の大会に喜んで協力させてもらう積もりでいたのだが・・。
しかしながら、聞くところ1週間前の実行委員会で中止する方向が決まったと言う。
・・大会開催には大変な苦労を伴う裏舞台がある。しかし、これまでチャリティといった冠に支えられた運営があり、今回はそのチャリティの本来の意味をより重視した運営が行われることを期待していたのだ・・。
せめて委員の何人かが「村越正海の釣り日記」と寄せられたコメントを見ていたら・・・と、思わざるを得なかった。
* 一部原文を削除し修正しました。文章表現の一部に特定委員の非難につながる表記があり、誤解を与えるのではないかとの指摘がありました。また、大会中止は公式に決まったものではなく、後日、HPに発表されるとのことです。(3/27)
そろそろ小生も、来週あたり元気を取り戻すことを共感できる釣友たちと、シーズン最後のカワハギ釣りに行ってみたいと思っている。
今、思うこと・・
投稿日:
執筆者:高澤鱚介