この世に生を受け70年、長くも有り、短くもある。
何をやってきたのか?自慢できることは何かあるのか?っと問われれば、一生懸命に取り組んだ仕事も確かにあったが、今はそれすらも懐かしく思えるだけだ・・。
ただ、健康に過ごしてきたことだけは事実で、それが一つの自慢かもしれない。健康で元気であることが、今、自分の欲得を超えて人のために、少しでも役立てればと考えさせてくれる源なのかもしれない。
そんな思いもする秋深まる30日、箱根湯本温泉で一泊して高校時代の仲間たちと“古希を祝う会”を開いた。卒業時500名も居た同期生だが、この日の参加は55名と少し寂しかった。
だが、この日は歳を忘れ、多感な少年時代に戻ってワイワイがやがやと楽しく過ごすことができた。
−この機を捉え会員名簿の名簿の整理をしたが、これからも友情を分かち合おうと確認された人数は210人。この50年間での不明者は多く、同時に、個々の人生の流れ、生活や健康面での厳しい現今をアンケートから知るのであった。−
また、これを機に新しい会の名称もきまった。長ったらしい「日本大学藤沢高等学校:第9回(昭和35年)卒業生同期会」から、「桜藤求希会」となった。ちょとジジ臭さも感じる名称だが、残る人生を楽しく求め過ごそうと云うのである。
これは恩師長野實先生から寄せられた祝辞の表題に使われた文字を戴いたもので、日大の徽章は桜、藤沢高校の藤、9期を求希としたものだ。
祝宴には、地元箱根の伝統芸能「大平姫太鼓」が腹の底を揺さぶり、津軽三味線と尺八を伴奏とした民謡が宴会を盛り上げてくれた。
正に“人生は70歳から!!、古くも新しい、求希生たちの新たな親交の始まりとなった「古希の祝い」となったのである。
これからも釣りの合間に、こうした会のお手伝いをしようと思っている。・・元気をつくる源になるに違いない。
古希を祝う
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執筆者:高澤鱚介