先ごろ、大震災を受けた宮城県東松島市の大曲浜つりえさ店を経営されている伊藤浩二さんと鱚介工房のことでメール交換を致しました。
その折、私から「一年が過ぎ、進まない復興に心痛みますが如何お過ごしでしょうか。我慢し、前進し、日々ご苦労であると思います。どうぞ健康に留意されお励みください。」と認めたところ次のような返信を頂きました。是非、これを皆さんにお伝えしたいと考え、氏の了解を得てここにUPさせていただきました。
大曲浜つりえさ店は大津波によってすべてを流され、命だけは奪われずに済みましたが、一時は再興不可能と考えられていたようです。そうした中、ご本人の努力と多くの釣り仲間に支えられ、今、店の方も再開され、大変厳しい中ではありますが釣り人のために頑張っています。
これからも、多くのみなさんが大震災被害に対し色々の機会を捉えご支援されますことを、不肖私からもお願い申し上げます。
高見澤 さま
近況ですが、進まない復興であることは間違いないのですが、私は、自分の口に入るものは自分で何とかしなければならないという気もちでやっていこうと考えます。
行政の援助に不満を言う人も多いのですが、被災地に住んでいたのは自分の責任ですし、今回の震災は誰が悪いとか言えませんから・・・、ただ福島の方々だけは大変なことだと思います・・。
宮城県(特に石巻周辺)から岩手県にかけての沿岸は、今年度から防潮堤の建設が始まります。したがって、今後数年間は海に近付くことが出来にくい状況になると予想されます。・・そうした中でも、釣り好きの方は釣りに行かれるでしょうから、トラブルが生じることもあり、それが原因で釣り禁止ということが多くなってくるのではないかと思っております。
3月25日に大曲浜で慰霊祭をするのですが、亡くなった方々の鎮魂を行うと同時に、参加される釣り人に対しては、釣り場でのトラブルを避けるためのモラルの徹底を図りたいと考えております。そして、そのような記事を、メディアを通じて公表し、少しでも釣りがし易い環境作りができればと考えております。
恥ずかしながら、店を再開しても釣りができる状況には程遠く、考えさせられる事が本当に多くあります。これは宮城県に限った事ではないのでしょうが・・・。
私も釣具店を継続させるために定休日を多くし、アルバイトに行っているのが現状です。
何年先に元のようになれるのかは分かりませんが、絶対あきらめずに、多くの釣り人が竿を振る日を楽しみにしています。 大曲浜つりえさ店 伊藤浩二
あれから1年!東北からの便り−?
投稿日:
執筆者:高澤鱚介