昨晩、横浜で友人と飲んでいる際、箱根湿生花園で青いケシの花が咲いている新聞記事を見たよ!と聞いた。
今朝、少し眠かったが女房殿をさそって早速行ってきた。 箱根千石原の湿生花園までは車で、ほんの1時間ほどの距離である。
新緑に包まれたさわやかな箱根路を上り、湿生花園に10時ころ着いた。大学の後輩で元園長だった高橋勉さんに会い園内を案内してもらいつつ、その幻の青いケシ花を見てきた。
青いケシはネパールやブータン、インド、中国などのヒマラヤが原産で、以前は人の目に触れることは少なかったが、高原鉄道などが出来てから今では比較的見易くなり、人気も高まっているそうだ。
特に、青い花は「幻の青いケシ」と言われ貴重な存在だと云われてきた。確か、花博で温度調整されたケースに入れて展示されていたのを思い出した。
そんなことから、以前から是非一度は見たいと思っていたのだった。
この花は本来多年草だが暑さに弱く、ここ箱根でも夏の暑さでもたず1年で枯れてしまうのだそうだ。国内では北海道、長野の冷涼な山間部などで栽培されているとのこと。
確かに、一見して弱そうな可憐な花と感じたが、それがまた魅力にも感じる花だった。高橋さんは、昨年は暑さ負けして花が乏しかったが、今年は職員の丹精込めた手入れでこのように沢山の花が付いたと喜んでいた。
ここに咲く花の花色は、黄、紫、青、の3種類だったが、ヒマラヤには、赤、白などもあるそうだ。開花期はごく短く黄色花は終わりかけており、青、紫花は6月半ばくらいまでと聞いた。それらは今一番花が咲いており、行くならば今週中をお勧めしたい。
ヒマラヤの青いケシ
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執筆者:高澤鱚介