6月30日、福井県の波松海岸で開催された全日本サーフキャスティング連盟主催の「第36回東西投げ釣り選抜100人の会」に参加させていただいた。
「湘南・鱚酔会」からは、後藤哲也、長島吉孝、力石一穂、それに小生の4名が参加。
29日は、久しぶりに会った全国の釣友たちとの情報交換や、楽しい会話が交わされる前夜祭が開かれた。
また、本番の30日は、すっきりした涼しい天候に恵まれた中、静かな海に向かって選手たちが投げる竿の風を切る音が広がった。そして釣果の方は、近年にない大漁に恵まれた大会となったのである。
大会の勝敗は予選、決勝共に尾数で競う。参加者は東60名、西60名、総勢120名である。予選は、選手は24名ずつ5ブロックに分かれ、午前5時45分に開始。予選は3時間で、東西から上位4名が決勝戦に進み、決勝は2つのブロックを繫げ、その中で40人が2時間を戦った。
そして表彰は、12:00から宿に戻って、全員が昼食をしながら行われた。
今回、小生は過去に好経験した近場の数釣りを期待し、恥ずかしさもあったが、サオは20号の「キャスティズム」(振出)を持ち、使い慣れた細かいサビキが出来る「セルテート3500」というリールで、徹底的に近場狙いをすることを決めていた。
しかしながら、これは全くの間違いだった。・・釣れ盛ったのは5色から先、どうにもこうにも届かないのだ・・・。しかも、最初に与えられたポジションはゴミの寄場で、10本バリ全てにゴミが絡まってくる最悪のコンデションだった。
我が勝負は、数投で決着した。それは精神的に諦めざるを得なかったのだ。ゴミを避けて、東軍から参加した佐藤輝一さんの隣に入れてもらったのだが、彼は投げる度に、ぞろぞろと付いてくるのだ。
因みに、1時間も過ぎた頃だろう、小生は近場にさ迷う小ギスを10尾ほど釣ったが、それは彼の投げた12本バリのパーフェクトに及ばなかったのだ。
厳しい3時間が過ぎ、正直ほっとした。湘南・鱚酔会からのメンバーで決勝に進んだのは力石一穂さんだけ・・。彼の予選通過数は71尾で、決勝は62尾を釣り、成績は11位であった。また、長島吉孝さんは予選で78尾も釣ったのだが、残念ながら通過できなかった。
改めて感じるのだが、現在の投げ釣りの世界は「凄い!」ことになっている。若く秀でたベテランたちの「釣り」にはとても近づけないし、そもそも勝負しようなどと云うのは滑稽にさえ感じてしまうほどである。
だが、こうした大会に参加し、そうした姿に接し、楽しめ、若く上手な人を褒められるような、・・そんな境地に居られるのは何とも嬉しいことだ。それはまた、自分がそう感じられる歳になったことを知る一瞬でもあるのだ。
・・・健康で釣りができる内は、これからも前向きに接していきたいと思っている。
成績上位者を写真に掲げた。・・・拡大して、このメンバー、この釣果を是非ご覧いただきたい。
大会を運営される全日本サーフキャスティング連盟の岩田正文会長さんとスタッフの方、それに大会の現場を運営された北陸協会の皆さんに心から御礼申し上げる次第です。ありがとうございました。
100人会・・我、惨敗す!!
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執筆者:高澤鱚介