過日、伊豆の下田湾福浦堤防に釣行したとき、強風下の中で大事にしていた竿を破損してしまった。
単に、負荷を超えて折れてしまったと言うメーカー側の要因によるものでは無く、明らかに自己責任によるものだった。
言い訳をするならば、強風下の中で投げた瞬間、突風にあおられコントロールできなかったと言うことである。堤防を囲むコンクリート壁に触れ?床に叩きつけてしまった?のである。以前、竿の構造上の欠陥で何回か折ったことはあるが、こうしたミスで折ってしまったのは初めてである。
竿は、昨年秋に購入した「プロキャスター 27号−385」。まだ、数回の使用でしかない。折れた個所は2番の中間で、トップと共に海中に沈んでしまった。命の綱となるチカラ糸も何故か切れてしまっていたのだ。同時に、残った元竿もリールシートがズレ、緩んでしまった。
さて、こんな場合、どうしたら良いのだろう・・。原因は明らかに小生のミスだから、メーカー保証は求められないし、果たして「損害保険」の対象になっているのだろうか?
釣り現場で写真を撮り、帰宅した後保険代理店に連絡し、担当に現物を見せ事情を説明した。早速、査定担当セクションに連絡をするのでお待ちください!とのこと・・。竿の破損が自己責任であっても保険の対象であったのである。
数日後、審査部署から書類が送られてきたので詳細な状況説明を書き返送しておいた。・・その数日後、状況説明だけでは信用できない(・と、勝手にそう思った)から、細部を撮った写真を送れ!・・との通知が届いた。・・・折れ残った現物の修繕費(価値)と、沈んでしまった2本の購入費、竿の残存価値を審査するのだと言う。
ごもっともな事とは思ったのだが、何故か合点が行かず「元竿の修繕費用、1,2番竿の買い替え費用等、これを合わせると新品購入価格を上回ってしまう」ことを告げたのであるが、どうも理解されないようだった。・・・今、写真と共に詳細な状況説明を書いた紙を提出してある。
以前には、単独の「釣り保険」なるものが存在したのだが、比較的簡単に補償費用が支払われ悪用された(・・と聞く)ようで、残念ながら今は無い。小生は、釣り場の事故や大事な釣り道具に備えるため、自分の行動範囲を想定した中で、多様な物件が補償されると保険勧誘員から聞いたままの、少し贅沢すぎるような金額の「超保険」という種類の保険に入っていたのである。
果たして、どんな査定が下るのか? 査定担当者にとっては、稀な釣り具の査定であり難しいかもしれないが、釣りのことを良く知った上で判定して欲しいと思う。
小生の方、同じ竿を買い替えるべく既に注文を出してある。季節外れとは言え、こうした面倒は早く片付けたいものである。
なお一言、付け加えたいのだが、・・自らにも、他人までにも及ぶ事故や事件は不意に起こるもの・・。それを補償してくれる「保険」は大事である。多くの損保会社や種類があるが、釣人として適切だと思われる保険を見つけ、是非、備えてほしい。
その後!!・・(2月23日)
今朝、保険代理店から回答があった。こちらの言い分が全面的に受け入れられ、全損として査定されたとのことであった。
従って、補償額は、使用半年経過分として購入価格の5%と免責分5000円を、当初購入価格から差し引いた金額が交付されるとのことである。メデタシ、目出度しである!
やはり、保険には入っておくものだ!
・・・・・そう、・・・つくづく感じるのであった!!
竿の破損と保険・・
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執筆者:高澤鱚介