一昨日、税務署に確定申告をしてきた。
要は、鱚介オリジナル工房からの所得を明確にするためで、昨年から青色申告で行っている。
何故確定申告などやるの?その理由はなに?と、問われれば・・・。
格好よく言うならば、儲けがあるならば、当然、課税分を支払うのは国民の義務であるし、折角だから、工房経営から一度は税を支払ってみたいと考えるからである。
もう一方、本音も言ってしまおう!
・・工房も10年を過ぎ、世に知られるに従って色々な声が聞こえてくる。趣味が高じ、生き甲斐として経営する工房だから決して儲かりはしない。毎年度、どう計算しても赤字である。
小生も多くの方と同じで、生活し、趣味に興じるには幾ばくかの小遣いが必要である。小生はこれを工房から享受し得る「考える、造る、売る、喜べる」といった、そんな一連の行動を楽しみに当てているだけで、要するに赤字分はこれで補える範囲までだと心得ている。
嫌なのは、小生のそんな楽しみ方を揶揄するかのような、モグリ経営だ!とか、脱税だ!と言った穿った噂である。
決してモグリでは無いし、「鱚介オリジナル工房」は「屋号」として法務局に登記済みの商店である。また、税の方も赤字であっても、公明正大に昨年から確定申告をしている。
正直言って、これが一番の申告理由だったのかもしれないが、今はもう払拭されている。
以下、つまらぬことを少し・・・
昨年は赤字経営であったものの、何故か不足分の税金を支払った。だが、今年は、ほぼ、それと同じ額が返納される見通しである。
そもそも昨年は、26年9月から12月までの4か月の営業収支と従来の雑所得(年金)を合わせたものを、総合課税と云った面から計算すると納税額が不足だったのである。 この不足の原因は、4か月分の収支上に公課公租や光熱水費、家賃や車の維持等々、必要経費の算入していなかったためである。・・・と、今回気が付いたのである。
なお、今回は我が家の大蔵大臣にしっかりと帳簿を付けてもらい、商工会議所の相談会に行って、じっくりと算定のご指導を頂いた。その結果、正確な赤字申告が出来たのである。
余計なことかもしれないが、ざっくり言って、国税から県市民税、健康保険や介護保険等、様々に引き落とされる額は、この確定申告の所得によって査定され、決まってくるのである。
しかし、誰でもこの確定申告をしなければならないのか?と云うと、そうでもない。言うなれば大金持ちは別として、「確定申告不要制度」なるものがあって、一般サラリーマンなどが退職し公的年金だけで生活する場合には申告を必要としない。
具体的に言うと、公的年金は税法上「雑所得」と言い、この雑所得が400万円以内ならば申告不要。ただし、20万円以上の「所得」が別口からある場合には申告が必要となる。・・本来なら小生も不要の側にあるが、赤字は赤字で大事なことで、これによって納める税金等に影響する。
以上だが、小生は税務のことは全くの素人である。・・・少しだけの聞きかじりでもあり、書いたことは必ずしも正確ではないかもしれない。・・一言、お断りしておきたい。
・・でも、手元にある税務署から貰ってきた「確定申告の手引」なるものを見ると中々、興味深い。・・・頭の回転も必要だし、これをじっくり勉強すれば確定申告の「通」になれるかもしれない。また、暇つぶし材料として、結構、楽しみに変えられかもしれない。
確定申告を!!
投稿日:
執筆者:高澤鱚介