今、一しきりの我慢!・・何時明けても良いように、ハリ結び、仕掛け造りはほぼ終わった。
ハリは、主として鱚介アブミの4号から6号までで、ハリ色はケイムラから青、茶、黒の4色・・。これらのハリを総じて2000本は結んだろう。
これを基に、多点用には4号で7〜12本まで、普通用の5号は5〜7本まで、大き目狙いでは6号で3〜5本までと決め打ちで作っている。
また、チョイ投げ用には、1本バリ、2本バリも・・、さらに大ギス用に、関東アブミの7号、8号、9号、10号で、2本バリ、3本バリを造って置いた。
・・・まあ、こんなことで保管箱は今は満杯状態にある。
釣り場には求める対象、目的に応じて、これを小分けして持参する。・・・多く持っているとハリ先が痛んでくるから・・。
また、原則一度下した仕掛けを移動先では使わないし、後日使うことは絶対ない。
だから、ハリや仕掛けは消耗品として余り大事にしていないし、使用量が増えてしまうのも致し方ない・・・。
・・・いきなり、云わんでも良いような、おかしな話になってしまった。
本題は、手造りの「サオ立て」のことであった。
もう10年前にもなろうか、ゴルフのシャフトメーカーに、サオ立てとして耐えられる、軽量でしかも硬めのカーボン製のポールを特注した。
同時に、友人がやっている町工場にステンレス製の石突きを発注・・。竿受けは、木工芸品造りを得意とする木工所にお願いし、ケヤキ材の削り出しで造ってもらったものである。
200本ほど造ったが、この3点をそろえるだけで大変だったし、材料代だけでも相当な投資をしてしまったことをよく覚えている。
だから、良いものを造り、それなりの値段で買ってもらえれば良い!と頑張ってきたのだが・・。 必ずしも良い作品には至らなかったものの、地味な人気があったようで、口コミでポチポチと捌け、今では60本程度しか残って居ない。
さて、こうなると、この先が心配になってくる。在庫切れを補うため新たな対応は出来ようか? 初心に帰って部材を揃えることが出来ようか?? 時折り、そんな思いに駆られてしまうのである・・・。
でも、そんなことはその時に考えよう!! ・・・まずは今、保有する材料を使って、それこそ初心に帰って、・・・楽しみながら、・・・1本づつ丁寧に造り上げる・・。・・そんな風に割り切ることにした。
写真は全て、高価なアワビシートで化粧巻きした、他に真似のできない最新作である。
従来型の竿受けを乗せた中央右の竿受けには、ケヤキ製の木リングを嵌めてみた。・・・これのみの高級品(この木リングを手造りすると@500もしてしまう。)である。
その左右は、従来型の竿受けを小型に改良したもので、かなりスマートさを感じられるようになったと思うが・・、どうだろう??
何れのモノも、もうすぐ訪れる砂浜に“アワビ独特の冴えた光を放つ逸品”となる筈である。
だからと云って、キスが釣れるわけではありませんが・・・ネ!!
手に取ってご覧になりたい方は、小田原の宮嶋屋釣具店に現物がありますので、どうぞ・・・!!
アワビ巻きのサオ立て!
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執筆者:高澤鱚介