カワハギの面白さに堪能

投稿日:

これはカワハギではありません 12月5日、午後2:30伊豆、川奈漁港から出航。釣り場は、港から数分の川奈ホテル前、約300メートル付近。 船頭さんの話では、午前中は食い渋り、キタマクラに悩まされたそうだ。生憎の雨が降り始める。だが、一尾の顔でも見れればと、期待に胸を躍らせながら早速仕掛けを下ろす。水深は、約25メートルである。 今回の釣りは、釣り仲間である渡部氏の友人の別荘で催される夕刻からの懇親会に招かれ、その前座なのだ。釣らなければ夕飯にあり付けないという訳ではないが・・・。メンバーはそうそうたる方ばかり。今や世界の海に戦略を巡らすトップキャスターの村越正海氏。元大手釣具メーカーで沖の大物釣りのテスターをしていた渡部隆雄氏。奄美の沖永良部出身で、平塚市内で黒糖焼酎で活魚を美味に食わせる「水連洞」のオーナー山田隆義氏。この山田氏はかっての11PMで、服部名人と競演した仲。相模湾を生簀として、日々の肴となる活魚はそこから釣り揚げてくる。そしてしんがりは、一年中投げサオを担ぎシロギスを追い回している私、高澤鱚介の4人である。 正直言って、私はカワハギを船で専門に釣ったことは無い。陸からの投げ釣りでは何尾も釣っているが、アサリのムキ身すら触ったこともない。また、同じく、漁師的存在の山田氏も沖での釣りは百戦錬磨だが、浅場でカワハギを釣るのは初めてだと言う。  よか、よか! 相手にとって不足は無い。・・などと言っている内に、右手に持つサオを通じて腕ごと持っていかれそうな物凄いアタリ。 ムムム??これは何だ?この引きが良く聞く、タイの三段引きというヤツか??    それこそ本命ですよ!鱚介さん!っと、右隣の村越キャスターの声がかかる。 私のサオは、イカを釣ってやろうと仕入れたエギング用の2.6メートルのルアーサオである。強い引き時には、満月のごとく大きく円弧を描く。満足、満足、カワハギのアタリがこれほどだったとは知らなっかた。陸からの投げに掛かったあたりとはかけ離れた、正に直線的なアタリであった。初めての体験である。感激である。 カワハギに取り付かれた話は巷では度々聞いていたが、なるほどとうなずける。25センチはあろう、水から抜け出た魚体を見て更に感激!! 立てたサオ先の鋭角の曲がりを気にしつつ、スウーっと左手に受け止める。他の魚と違って、肌が紙ヤスリみたいで滑らず掴み易い。 魚体からは海水温の温かさが感じられ、船上の冷え込みに初めて気が付くほどだった。そして終了時間の間際だった、大きくあわせたアタリは見事に空振り。9尾まで数えていたから、これで良い。ツ抜けは、大事に次にしまっておこう。このカワハギの初釣りは2時間ほどだった。だが、何とも満足できたひと時だった。初めての釣りだったが、仕掛け、エサの付け方、エサの躍らせ方、合わせ方、取り込み方・・などなど本当に多くのことを体験し、学ぶことができた。 お世話になった藤江伸二さん、どうも有難う。余談だが、今はもう、いっぱしの講釈さえ語り聞かせができそうな気になっている。 (写真はこの日のカワハギとは関係なく、私が三浦で釣った28センチのシロギスです。)

Loading





-未分類

執筆者:

関連記事

no image

2012-秋・鱚酔会

 昨日25日、11月の最終日曜日を恒例とする鱚酔会を大磯海岸海岸で行った。主催は「湘南・鱚酔会」。総勢31名が参加した。 この会のメンバーは、この道に長けメジャー大会で実績をもったベテランが多い。ただ、この日ばかりは釣果を競うより、今年一年のお互いの健闘を祝し(?)、あるいは反省し(?)、更には、釣技や情報交換をする忘年会にも比重がかかる。 まだ暗い午前6時、大磯漁港北の県営駐車場に集合。釣りは、予選ラウンドが6:30〜9:30まで、決勝は10:00〜12:00迄で行う。今回は初の試みとして、予選を…

Loading

能登半島・曽々木海岸で!

8連のパーフェクト 8月1日、石川県能登半島の曽々木海岸で久しぶりの大漁に恵まれた。大、中、小が混ざって、何処で投げても、遠くでも近くでも釣れ盛った。 2日のかほく市のシロギス投げ釣り大会に行って見ようと釣友の和田満雄さん、和田春雄さんと3人で出かけたのだが、遠浅である「かほく海岸(約1.6キロ)」は真夏の熱さなのだろうか、シロギスは遠ざかり、数は極端に減り、型も小さくなってしまっていた。 そんなことで、大会前日の1日はかほく海岸から離れ、ノンビリと千里浜ドライブウエーを走り、途中竿を出し…

Loading

no image

「W・スライド」 テンビン完成!

 またまたの台風、今年の投げ釣りの世界はご難続きである。釣りにも行けないこんな中、ずっと懸案であった新しいテンビンをやっと完成することが出来た。  未だ、本格的に市販は出来ないが、是非使ってみたいと言う方に、取り合えず30本程度を試供価格でお分けしたいと思っている。 このテンビンは、平塚海岸の釣り仲間である投げ釣り大ベテランの“土井博明さん”が考案したものである。構造は、長い間人気のある「湘南テンビン(二宮秋雄さん考案)」の機能を一歩前進させたもので、オモリを二重にスライドさせる構造である。 土井さ…

Loading

no image

新たなる釣友

 最近、一人の青年が「本当の投げ釣りを憶えたい!鱚介先生、教えてください。」とメールや電話を入れてきた。 そう言う彼は、いろいろと釣り雑誌等で勉強をしているらしく、先ずは、○○○の最新モデルのスピニングを買いたいとも云う。メールからも、しゃべり方からも素直な青年であると分かったが、やはり顔を合わせないと・・・。そして、行きつけの小田原酒匂の宮島屋釣具店で落ち合った。 写真が彼である。まあ、名前だけは紹介しても差し支えないだろう。上村大介君(36歳)といい、新橋で飲食店を経営する好青年である。写真のも…

Loading

テンビンを考察する/ヘンテコリンなテンビン!!

これまでに試作してきたテンビンは数え切れない。時たま、これは行ける!と思ったものがあれば、何度も何度も実釣を繰り返し、改良を加えながら商品化するのだが、それでも実際に、実用に耐え、人気が出て、売れるも …

Loading

2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

アーカイブ