8日に、徳島県の北の脇海岸で行われた「報知キス釣り選手権大会(報知キス名人戦)」に、力石一穂さん、安達智彦さんの3人で行ってきた。 結果は、3人とも、僅かな尾数で追いつかず予選通過はならなかった。大会の決勝は16人で行われ、徳島鱗友サーフの山村満也さんが優勝。さらに名人戦でも山村さんが西向雅之名人の6連覇を制し名人位を獲得した。 7日は、午前4時に小田原を出て徳島鳴門に11時頃到着。少し早かったが、いのたに鳴門店に寄り、楽しみにしていた「肉入り徳島ラーメン」を食べてきた。 その後、高知の釣友たちと連絡を取りつつ、北の脇海岸に着いたのが午後1時過ぎ。そこには明日の大会の下見をしていた中橋定吉さんや横山武さん、松尾幸浩さん等多くの方と出会った。 我々も様子見をしたのだが、試釣した皆さんが仰る通りキスは波の中に居た。 10〜15センチ級が、かなり濃く居るようだ。・・小生は2回だけ投げ、それで止めた。一投目は3色に投げてサビきつつ、波口の波間に来てからアタリが!・・10本バリに8尾だった。次は一色に投げて、波口まで仕掛けを運びそこで待つ。・・すぐにアタリが入りこのときは6連だった。 こうした感触からして、明日は同じ波口が勝負であろう。そんなことから三投目を止め、名人戦の戦略を立てている西向雅之名人の傍に行き、じっくりとその釣りを見学させていただいた。 少し、彼のその釣りを見たままに記してみたい。 彼のここでの釣りは、2色に投げ、波口まで一挙に巻き取り、後は発砲オモリを波口に漂わせた釣りである。 仕掛けは、15本程度の小バリを付けた長〜いモノである。・・竿先がピリピリっと揺れ、撥ね、クウーと穂先が引かれる。・・そんなことが繰り返す間も少しだけ手前に寄せて、なお、暫くはオモリを遊ばせて居る。 そして、オモリが波口を抜けて渚の砂上に丸々姿が出てから、やっと取り込みに入るのである。 ・・・何と、十数尾が連で上がってくるのである。しかし、それでも、未だカラバリがある!!と言って、満足した顔を見せない。 魚外しからエサ付けまで、これがまた実に素早いのだ。竿を縦てたまま小脇に抱え、下から順に魚を外し、エサは上から下に付け、途中ハンドルを回しオモリを後ろにずらせて仕掛けを張って、そしてエサを付ける。 そして左右後方の安全確認をしながら投げる。・・・・こうした無駄のない一連の動き、さらにキスが居ないと見たときは直ぐに場所を移動する。 こんな釣りは経験と努力が無いと中々できないのだが、これを会得しなければ、中々トップキャスター入りは出来ないだろう。 勿論、季節や釣り場、魚影の濃さなど様々な条件のに合わせた釣りが出来なければならないが、こうした釣妓は確実に進化しているし、それができるキャスターの層も広がっている。今回の大会参加で改めてこんなことに気が付いた。 この報知選手権には、縁あって主催者推薦という事でチャンスを頂いたが、負けはしたものの気持ち的には一つ釣りが上達したように感じている。老いに負けず、マダマダ頑張りたいという気と血が二日過ぎた今も、全身に漲っている。