釣友・人物・恩人

釣り番外編!

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面々

 今朝はちゃんと早起きができた。何時もなら、いそいそと支度をし、そっと音を立てないようにドアーを閉め釣りに出勤する。しかし、どうも昨晩の嫌な出来事が未だに尾を引きサオを握る気分にはなれない。だが、海は見たい。・・正に病気ね!!っと起き出した女房に言われながら、寒気に覆われる外に出た。

エサを洗ってこなければならん!そんな理由をつけて海に来たのである。ホームグランドの平塚海岸までは、家から歩いてほんの5分ほどである。

ここには、毎日サンデー組と呼ばれる数人の釣り仲間が何時も居る。こんな早い時間なのに、すでに熱心な数名が投げ始めていた。そんな中、唯一幼稚園サイズのピンギスと中学生サイズを仕留めた者がいた。
やはり今日も芳しくはないようだ。普段着の私を見慣れない仲間は、鱚介さん!今日は何処かにお出かけなの?と聞く。イヤァー、実は昨日嫌なことがあって、ブログで釣り休止の宣言をしてしまったんですよ!・・正直言って、皆、これが何のことかは判らない。

山口さんという、初老の釣友の顔が見えない。聞けば、京都に二度目の新婚旅行に行ったと言う。ここでは、二、三日顔を見せないと、病気にさせられてしまう危険性がある。だから、欠席する理由だけは言っておいたほうが良い。
だが、古女房との久々の旅行を、二度目の新婚旅行と揶揄されるのは羨ましいではないか。ヤッカミの何ものでもないかもしれないが・・・。
昨日のテレビでは、三千院は雪に覆われ美しい京都を演出していた。山口さんは、雪の予報を選んで行った旅行では無い。私も、造園に関係する学校に学び、仕事にもたずさわり、京都には何度も旅行した。だが、未だ日本庭園の雪景色にはめぐり会ったことがない。羨ましい限りだ。
 気使いの紳士と言われ誉れ高い山口さんに、天が与えてくれた恵みに違いない。・・っと、納得する。
 
しかし、皆も、テレビは見ていたようだが、出てくる会話には、京都の冬景色などを感傷的に捉えた言葉は無かった。 唯一つの気使いは、今頃、山口さんは平塚海岸の釣況はどうかと気にしている筈だ。だから、今にも、必ず携帯電話のベルが鳴るに違いない・・と皆うなづきあう。
 釣り仲間とは素晴らしい。心がほのぼのとする。ただ、そうした仲間のために、明日の1尾を残しておいてやろう・・などと言った、優しい気使いは決してない。これが釣りの世界での日常でもある。







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