鱚鈎:丸キス1.5号

投稿日:

 「おもしろ・・」などと云うのは相応しくないのだが、半世紀前のキス針で、今風に言うのであれば「時代遅れ」のハリ・・。そうした点から見ると面白くも見えるのである。 恐らく、その時代の先端を行ったキス針だと思うのだが、今のハリと異なった点は、先ず「太軸で重い」という事である。 同じような大きさで最新の「鱚介アブミ・5号」は、太さが0.33?径であるが、この「丸キス1.5号」は、何と倍の0.65?径と太く、当然、重量は2倍以上はあろう。  もう一つは、ハリスを結ぶチモトの形である。今のキス針の多くは「タタキ」と云ってチモトが平らに叩かれているが、このハリは「切り込み」といって字の如く切り込みが付いている。 また、その時代の最先端と云ったのは、針先が内側に向いた技術的にも難しい「ネムリ」となって居ることである。このように、掛かったら外れにくい構造を持ったハリだから「投げ釣り」や「船釣り」で使うことよりも、どちらかと云えば、漁師の「キスの延縄(はえ縄、キス縄)用」に造られたのかもしれない。 何れにしても、この一つのハリから解かることは、釣り針製造技術者の弛まぬ努力によって、材料や製造技術が如何に高度に進化したのかが良く分かる。 同時に、半世紀も前にこうした小さく精巧なハリが造られ、現在に繋がった進化の事実を見れば、今や日本の釣り道具(単なる釣具では無く[道具」である)が、世界一だと云われる所以が良く理解できるのではなかろうか。  以前、書いた事があるが、もりげん?の「キスZ」が同じキスのネムリ針である。・・・置き竿での効果が期待されるハリであり、この「丸キス」も十分、今に通用するものと考えている。

Loading





-未分類

執筆者:

関連記事

no image

平塚海岸 チョイっと行ってきました

 村越正海さんの昨日のブログ、“チョイ投げ”に刺激され予定通り平塚海岸に行ってみた。 午前4時、窓から外を覗くと薄暗い夜明けの中、雨後の雲は高く、早くも小鳥のさえずりが聞こえていた。・・これならば雨は降らないだろう。・・家を出て、5時には東側の通称マンション下に着いた。 しかし、かなり波足は長く濁りもある。ただ、水温は高そう。暫らく様子を見たが潮は引きに入りつつあり、波は穏やかになると見た。 そんな中、2色に第1投。・・・なんと、いきなり来たのである!! 18センチくらいのヤツが!! ・・その後、数…

Loading

またまた、ハゼです!

18センチを超えた!! 今日は所用がったため午前6時から9時までのチョイの間、ハゼ釣りに行ってきた。・・・すっかり嵌まってしまったようだ!! 昨晩遅く、トラブって無くしたハゼ用のテンビンオモリのことを思い出し、急いで造ったそれ(写真)を試したかったこともある。 何時もの国道134号線下の砂州に陣取り、橋のピアーや川中に立つ杭の周りを中心に攻めて見た。 途中から和田兄弟も合流居し賑やかな中、相変わらず喰いは好釣であった。 特に、ジャリメの一匹付けで来るハゼは大きい。全体に大きくなった気もする…

Loading

ワカメカップ・かわはぎ釣り大会

曇りのち,晴れ! 昨日、三浦半島小網代湾「丸十丸」で行われたカワハギ釣り大会「第1回ワカメカップ杯」に参加した。 総勢40数名だったが、我が同行は師匠の久保秀一さん、スピニングカワハギ釣り元祖の村越正海さん、投げ釣り後輩の角田清志さん・・。  3船に分かれ、小網代沖から城ケ島近くの水深20〜50メートルを狙った釣りである。水温が下がり今季終盤での釣りで、喰いは落ちているから厳しい釣りとなる。・・とのことだった。 釣り始めたが確かに食いは悪い。・・・が、船客からヤッターとか、出たよ出始めたよ…

Loading

ケイムラ・フッ素コートで試し釣り!!

26? 150g!! 西伊豆で釣れた情報が飛び交っているが、例年から比べるとマダマダの様子、場所が狭く特定の釣り場しかない。 小生も月3回ペースで探釣しているが、巡り合わせが悪いのか、普段の行いが良くないのか、何時も貧果に終わっている。 我がホームの平塚海岸も、遅ればせながら顔こそ出始めたが数が伴わない。釣れるポイントが極端に狭く1か所で数尾を釣る方も居るが、その他多くは0〜1尾と云った状況であり中々「釣れた!」との情報は飛ばせないでいる。 そんな中、思い切り、何故か好きになれない東の三…

Loading

チャリひら・投げ釣り大会

大会の一場面・・ 6月8日、第16回目のチャリティ湘南ひらつか投げ釣り大会を無事終了した。参加者は246名。報じられた雨模様が影響したのか、例年より100人以上少なかった。だが、早朝のしとしと程度の雨は時間と共に薄曇となり、過ごしやすい一日となった。  釣果の方はあまり芳しくなかった。しかし、トップ2人のシロギス11尾55点は大したものだ。また、釣りを始めて間もない青年が27センチの大モノをゲットした。釣りで良くあるビギナーズラックそのものだ。小生が、エサのつけ方をチョッと教えた直後のこと…

Loading

2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

アーカイブ