昨日、2年前に亡くしてしまった息子秀志の友人から、悲しくも嬉しいメールを頂いた。いまだに、秀志を忘れずに秀志と関わるメールをくれたことに感謝している。
昨年、2月13日の「送る会」で多くの友人達から私たち遺族への気使いも頂いた。また、心配し「特別の用はないのだが・・」と言って、電話で私達の声を聞いてきてくれる先輩もいた。こんなことで妻と共に心を癒され、以来、時間の経過と共にすっかり気持ちも落ち着いた。
不思議なことに、今は、死んでしまった時から送る会を終わるまでの、あの何ともやりきれなかった時間の中を無我夢中で過ごした自らの行動を何も覚えていない。
残された孫娘水咲は、今年から保育園に入りますますオシャマニなってきた。淳子も、一年間保母の見習いとして寸暇を惜しまず働き、悲しみから抜け出してくれたようだ。
家族皆、これからの人生に希望を持てるようにもなった今日この頃である。
実は、こんなことを日記に書けたのは、頂いたメールが、今、自分に整理すべきことを気づかせてくれたのかも知れない。ここに、悲しくも嬉しいメールを紹介し、改めて記憶にとどめておきたいと思う。秀志は私と同じように釣りが大の趣味であった。ジャンルは違うが、ルアーを主にサクラマスやアマゴ、スズキやアカメ狙いに没頭していた。去ったあと、残された釣り具を釣り仲間に形見分けしたが、メールの幾つかは、この秀志が使ったルアーやサオでの釣果を伝えてくれたものである。
「こんにちは
昨日、数ヶ月ぶり(今年初)の釣りに安部さんと魚野川に行きました。
秀志くんのベストとルアーで40cmのイワナが釣れました。
小川 徹」
「おひさしぶりです。
みんなで、頂いた秀志君の竿でスズキ&アカメなどを釣る事ができました。
一番ビックリしたのは、秀志君の命日にアカメ釣りに行った時、その日までボウズ続きだったのですが、当日、アカメの85cmとスズキを釣る事ができたことです。アカメは実に4年ぶりです。」
「追伸:仲間の〇〇君が10月10日にバイク事故で意識不明の重体。一時的に心停止したのですが、今は回復して元気になりつつあります。 事情を知っている友達は皆、『たかみ〜君が、〇〇〜君を追い返してくれた!』って喜んでます。しかも、現在の状況は骨盤骨折、両足骨折、膀胱、大腸の損傷してたのですが、脊椎、脳には全くダメージが無く、リハビリで五体満足な身体に戻れるそうです。 本当に奇跡です。たかみ〜君には本当にみんな感謝しています。
竹崎 一雄」
故秀志とメール
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執筆者:東京湾展望台