普通の語句では「絶好調」と書くが、釣り人はそれを「絶好釣」と書く。この絶好釣といった文字を使った情報を、湘南平塚から発信するのは実に久し振りである。
昨夕、釣友の山田聖二さんからの電話で「鱚介さん!!この頃なにやってんのよぅ!ちっとも顔が見えないけどさぁ・・、平塚、絶好釣よ! 今日午前中釣って、26尾だった・・!!」っと、少し上ずった声で伝えてきてくれた。
台風の余波で荒れていた波もそろそろ治まり、近々、平塚海岸を攻めてみたい。・・そんな思いの最中の情報であった。その時には、遅れを取ったか!!っと思いつつも、その情報に感謝、早速、乗りなれない自転車を駆使し、ジャリメは「浦田釣具店」に、東京スナメを「釣り平」に買いに行く。
今日、早起きの心算が寝過ごしてしまった。海岸に立ったのは午前6時半過ぎ、既に10人位が竿を出している。久々に会う釣友達に挨拶しながら支度を整え第一投をする。
先行者の話から、まだ本格的に食いが立っていないようだ。だが、4色に投げた我が竿に、いきなり鋭い当たりを感じた。「鱚介テンビン」の効果だ。ゆっくりとサビき、追い食いを待ってから、周りに気づかれぬ様にハイスピードでリーリングする。波口から顔を出したのは、期待通りの16〜20センチ級の4連だ!!
周りから聞こえる???の声に、会釈もしながら次の動作に入る。以来、2連、3連と思いもせぬ喰いに恵まれ始めたのであった。その後は何時もの通りの釣り人の習性、皆がこのポイントに集まりはじめ、そこそこに釣れ始めたのである。
結果から言うと、私の道具立てはライトタックル。距離は4色(100メートル)内外。エサは東京スナメが良かったが、ジャリメも同じくらい良かった。不思議なことに、シロギス以外のフグやメゴチ、ヒイラギの姿は見えなかった。
数は32尾。その内ピンが6尾だった。
天気概況から予測すると、当分静かな日和が続くようだ。この分なら、一挙に秋の好釣期に入るかも知れない。平塚海岸の一帯で、もっと近くで、波裏でも食いだすかもしれない。そんな予感がしてならない。
情報は既に広まっているかもしれない。だが、聞き知ったら直ぐに直行する。それが投げ釣を倍も楽しむ戦術である。奮戦を期待したい。
残暑の平塚海岸絶好釣
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執筆者:東京湾展望台