鱚介オリジナル工房

「鱚介アブミ」・・誕生!!

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新旧のアブミ比較

 釣り針の老舗「はりよし」から、新しく改良されたキス針が発売されることになった。まだ、発売日、価格等の詳細は決まっていないが、ここにPRを兼ね事前に紹介する。

 釣針の原型である「アブミ型」のキス針は、長い間特定の愛好者にのみ親しまれてきた。しかし、同じハリでありながら、単に「アブミ」と呼ぶ以外に「東京アブミ」「関東アブミ」「競技用」などとの呼称があり分かり難く、また、扱い店が少ないため入手が困難であり、人気も今一つといった面もあった。

 そこでこの度、釣針の老舗「はりよし」と愚生「高澤鱚介」」がコラボを組み、新らしいキス針「鱚介アブミ」が誕生したのである。

 小生が使ってきたのは「東京アブミ」と云う呼称で、子供のころから50数年にわたってずっと愛用し続けてきた「鱚針」である。
 
 特徴は、軸が長くエサ付けが楽でフグに強い。また、ハリ先が鋭く、掛りが良く、バレ難い。どちらかと云えば20センチ超級の大きなキスを釣るに適したハリである。
 さらに言えば、腰曲りの軸部分は丸のままでなく、平打ちに加工され、折れにくい丈夫なハリでもある。・・時に釣れるヒラメや大型魚にもしっかりと対応できる多様性を待ったハリである。

 投げ釣りの発展は個々の道具の技術革新をもたらし、同時に専用化が進んだといえる。
 キス針にあっても同じで、材質や形状とともに軽量化が進み小針化した。また、キスの行動やエサの吸い込みなども研究され、その成果を基に各ハリメーカーは競って「これぞキス専用バリだ!!」と造っているのである。

 そうした進化の中にあってアブミを見ると、軸は太く、重く、特に多点バリには使い難さがあった。そんなことで、多様性はあるものの「キス専用バリ」と云うには今一つ課題を残していたのだ。

 こうした中、50数年来「東京アブミ」を愛用してきた小生を評価してくれたのだろうか、釣針の老舗「はりよし」さんから声が掛り、是非「新しいアブミを造ろう!」という事になったのである。

「鱚介アブミ」の特徴は、従来の太軸で重いといった欠点を改善することを目指し、釣り針に最も適したハイスチール材を厳選し細軸で軽量化をはかり、更に、針先を従来のアブミより、さらに鋭く磨き込んだ逸品に仕上げることが出来たと自負している。

 当面、キス釣りのハリとして一番使われている「6号」のみであるが、今後は、その前後の大きさも整える予定である。種類は、「茶焼」と限定の「黒焼」の2種類である。
 販売価格、販売扱い店等は今後明確になった時点で発表する。勿論、鱚介オリジナル工房でも扱う積りである。
 






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