キスのエサとなるジャリメやチロリ等の虫エサは、ヌルヌルとして中々ハリに付け難いものです。
この時、一般的に使われるのが「石粉=いしこ」と云う硅砂の粉(工業用の磨き粉)ですが、これは顕微鏡で見ると鋭角に硬く尖り、エサを傷つけやすく、また、キスが喰った時に違和感を与えるので良くない!と言う方もいます。
こうしたことから、最近では「卵のカラ」を粉にしたもの、「コウイカの甲」を乾し粉にしたりする方もいます。
こうした中、鱚介オリジナル工房の店主が長い経験の中で使ってきたのが「木粉」です。呼び方は、きこ? もっこ? もっぷん?・・・何でも構いません!!
しかしながら、この「木粉」の元となる木材が何でも良いと言う訳には行きません。ヤニの多いマツ類、スギやヒノキ、クスやキリなどの防虫効果を持つものは使えません。
また、こうしたものが混じらない同質のものを安定的に入手できなければなりませんので、中々商品化に踏み切れなかった事情がありました。
この度、往きつけの木工所の親方と相談し、見つかったものが虫エサに優しく、吸湿性の高い「ブナの木」の切粉でした。
粉塵から微粒子状の切粉が混じったこの「木粉」は、雨の日や、水分を余分に吸ってもベタ付かず、サラリとした感じで虫エサにまとわり付き、滑ることなくハリに付け易いといった大きな特徴があります。
また、虫にとっても優しく、魚にとっても違和感を与えず、自然環境に回帰するといった側面もあります。
欠点はただ一つだけ、軽い為、風に吹かれると散失してしまうことです。・・・が、恐らく一度使ったら、これこそ求めていたモノだ!!・・と云う評価を頂けると思います。
御入用の方は鱚介オリジナル工房のHPから、又は、小田原市酒匂の宮嶋屋釣具店でも扱っています。
追記
「木粉」を掲載した所、多くの価格問い合わせがありました。
価格は、50グラム入りで1袋200円+送料となります。
[木 粉」・・・新発売!!
投稿日:
執筆者:高澤鱚介