釣りを終わろうとしている時など、まだ新しい仕掛けに変えたばかりで捨てるには勿体ない。明日なら、そのまま使える。・・・また、釣り場を移動したい時に、付いた仕掛けをどう仕舞うかなど、いわゆる「使いかけの仕掛け」をどう扱うかは少々面倒なものである。
そこで造ってみたのが、写真の仕掛け巻きである。いわゆる“使いかけの仕掛けを仕舞う仕掛け巻”で、引っかけ言葉で名称を「つかい掛け」とネーミングした。
この「つかい掛け」の基となったのは、以前、平塚海岸で出勤前の早朝釣りを楽しんでいた方が考案したものと理解している。・・その方が転勤する際に記念として頂いたモノで、それを少し改良したものである。
本体はスポンジゴムで、適度な硬さがあり、水洗いが出来る。使い方は、先ず先端のハリをピンで止め、2番、3番〜とピン止めしていく。最後は端末に付いたスナップスイベル等を止めればよい。
この「つかい掛け」の大きな利点は、ハリ数が1本から使え、10本、15本といった多点バリでも、ピンの数を増やすだけで使える優れものなのである。
持ち運びは苦となる大きさ(長さ100?、厚さ20?、幅30?)でもなく、擦れたり引っかかってもピンが簡単に抜けてしまうことは無い。
更に、明日もう一度使うような時には、そのまま水洗いし乾かせておけばサビを防ぐことが出来る。
ずっと使ってきたが、この便利さに適うものは他に見当たらない。
最初のモノが古くなってしまったため、新しく造ったついでに、これを使ってみたいと言う方も居られようことから、この際、少し余分に作ってみたのである。
手造りのため沢山は出来ないから、鱚介工房で売る量は無い。そこで、先ずはお試し頂くことを目的に、宮嶋屋釣具店で限定販売して頂くことにした。・・価格は未定だが、1個500円以内と考えている。
なお、原案者との交信も無く、これを販売することの了解も得られないでいるが、もしこのブログなどで見聞きされたら是非連絡を頂くようお願いしたい。
「使いかけ→つかい掛け」
投稿日:
執筆者:高澤鱚介