日々、元気で平塚海岸で投げ錬をやっています。時折、エサを付けて様子を伺ってますが、今年に入って、やっと8尾に達しました。 同じテトラ右前の同じ場所に、日課のように通っている釣友の土井さんは、昨日で32尾になったそうです。この厳寒期に、この平塚でのこの数は努力の賜物と云うほかありません。先ずは脱帽です!! さて、釣れなくて少々うんざりしていた矢先、ぷーさん夫婦から、南伊豆の青野川河畔のサクラを見に行きませんか?との誘い。当然、花見が済めばどこかで竿を出すことを期待してである。 早朝午前3時半、雨の降りしきる平塚から135号線を南下する。・・・6時頃、すっかり雨の上がった南伊豆に到着。しばし、満開に咲く河津桜花の下を河岸に沿って散策としゃれ込んだ。 ほぼ1時間後、仲木の漁港先端で投げてみた。しかしキスはまったく居ない。喰って来るのは小さなメゴチばかりだった・・。 風も強く、寒く、早々に引き揚げた。 さらに30分後、妻良の釣り堤防で竿を出すことが出来た。漁港が整備されて以降堤防はカゴ釣り師が多く、投げられないことがしばしばだったから、今日も半分諦めつつ行ったのだ。 だが、今日は先行者がたったの一人だけ。早速堤防先端に座を構え、鱚介アブミ5号2本バリにジャリメの1匹掛けで4色に投げてみた。 3色で強烈なアタリ。浮き上がった魚体は紛れもなくシロギス。21センチの良型だったが、ハリは唇に外れんばかりの浅い掛りだった。危ない、危ない!! そして、次、大きなアタリだったがバレテしまう。次もエサだけ取られてしまう。久々のキスの魚信に気持ちが合わないのかもしれないと、何時ものように迷いを感じ始めてしまったのである。 だが、冷静に考えれば、キスの動きが弱いこの時期、また、魚体に対してハリが小さいのだ。早速6号の2本バリに切り替えてみた。まあ、それからと云うか、時折来るアタリは外すことなくハリ掛りさせることが出来たのである。 長めの仕掛けでハリ数を少なくし、1匹掛けのジャリメが自然に動くように、待ちを主体にした釣りで、・・そんな釣り方が功を成したようである。 なお云えば、軽量で刺さりが良い鱚介アブミ6号、それに、形状記憶合金の「真打ち‐SMAB」の効果も手伝ってくれたように感じる。 沢辺夫妻も小生と近ず離れず、ポチポチと20センチ級を上げていた。多分、二人で10尾は釣ったと思う。・・・昼少し過ぎに潮止まり・・・、この久々の楽しい釣りを終了した。 この時期に釣れたこのシロギスを何と呼ぶのが適切だろうか?・・・・越冬ギス?、或いは、春ギス?・・正確に言うのなら、「桜前線に乗って、春を無事に迎えた越冬ギス」と云うのが良いように思う。・・ただ、釣られたキスにとっては生涯最大の不幸な巡り合わせ・・・。すまん!!(合掌) なお、この貴重な獲物、塩焼きとなって晩酌の肴として供養した。・・・身がほっこりと、実に美味で、熱燗が何時もより2本も多くなってしまいました。