アオギス 30.2 センチが・・!!

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 ついに念願の幻のアオギスを仕留めることが出来た!!しかも、和田満雄さんには30.2cmのジャンボサイズが釣れたのだから、これぞ「幻」の二乗と言う天恵に巡り会えた釣行だった。 実は、絶滅危惧種と云われるアオギスだから魚影も薄く、初めての調査釣行ですんなりと目的が達成されるとは思っては居なかった。しかし、それは杞憂であった。現地案内人の適切な判断と我ら調査隊の熱意が通じたのだろう、隊員3名と案内人の全てがアオギスを手にすることが出来たのだから幸運である。 小生は、これでキス5種の内4種を釣ることが適った。あとの一種は、西表島辺りに生息するアトクギスだけである。  ・・・次の目標は決まった。何時か機会を作って調査釣行をしたいと思っている。釣行詳細 24日の正午、羽田から飛び立ったアオギス調査釣行隊は無事北九州空港に到着。今回のメンバーはこの企画を担当してくれた角田清志さん、神奈川サーフ会長の和田満雄さん、それに鱚介さん本人。そして案内を頂いた元神奈川サーフに所属し、数年前会社の九州移転に伴ってこの地に住む黒木福蔵さんの4人であった。 空港で係員から箱詰めされた大事な武器を受け取り、1台も無いタクシー乗り場から携帯で迎えのタクシーを頼みホテルに直行。ホテルで、事前に送ったクーラー他道具類を部屋に運び入れ、早速、明日からの釣行に備え支度を整えた。 夕刻、黒木さんがホテルに来られ詳細を打ち合わせる。彼からシロギスの良型が束釣り出来る場所を提案されたが、今回は、目標であるアオギス釣りに集中したいこと、極端に言ってシロギスの顔は見たくないとまで言ってしまったのである。 しかし、数年前この地に赴いた彼の投げ釣り知識は豊富で、直ぐに周防灘に面した某海岸を案内するということに決まった。 台風12号が九州に向かっており、この影響は今日、明日は大丈夫だが、2日後は分からない。そんな心配もあって、兎も角、アオギスが釣れる可能性がある釣り場なら、他に移動せずに、そこを1日集中して釣ることを決めたのである。 25日、午前5時に黒木車が迎えに、その某海岸(諸々考えたが、今回は具体的な地名を云うことはお許し願いたい。)に午前6時頃到着。九州の夜明けは関東より30分は遅く、5時では未だ暗く、この頃から釣り始めるのが一般の様である。 釣り場には、今日一緒に釣りする黒木さんの釣友ABE組の木部政隆さんが先行しており、既に数尾のキスがバッカンに入っていた。挨拶を交わし、気にしながら聞いてみたが、生憎と言うか、幸いにと言うか、まだ、アオギスは釣れてないとのことだった。  某海岸は余り広くは無いが、浅瀬のため濁りがかなり強く、下げ潮(落し)に掛かっており、これからさらに濁りがきつくなるという。アオギスのポイントは3色付近と云う。それぞれ分散し、小生は右手の堤防近く、角田さんは堤防の先端へ・・。 暫く後、角田さんから念願の1尾が釣れました!小さいが正にアオギスです!との電話が入った。 スケベ根性を持った小生、直ぐにその言葉に乗って、堤防に移動・・・。 だが、ダメ! 暫く釣ってから皆さんの居る砂浜に戻る。・・さらに、そこから居そうな場所を巡って一人旅に出た。 シロギスだったら中小がかなり釣れる。今日は、シロギスは全てリリースと決めていた。・・果たして、シロギスに混じってアオギスは居るのだろうか? 沖縄のホシギスの釣れるような環境に近い釣り場もあり、そこを狙って投げもした。 ・・・しかし、釣れない。居ないから釣れないのか?居るのに下手だから釣れないのか?第一、こんな濁りのある海にアオギスは居付くのだろうか??疑心暗鬼に見舞われもしていた。 一尾ずつ、キスが釣れ上がる毎にドキドキしながらそれを確かめることにも飽きたし、少々疲れもした。はるか遠くの海岸まで探り続けたのだが、結局ダメだった。  もうそろそろ戻ろうか?と考えていた時、わざわざ黒木さんが車で探しに来てくれたのである。そして車中、彼曰く「チャンスは潮で、これから上げに入る。上げに入れば濁りも和らぎ、必ずアオギスも寄って来る筈です。」と云う。 再び某海岸に戻る。小生は砂浜から続く堤防脇の、朝一番に入ったポイントで竿を出してみた。しかし上げ潮に乗ってくるのは小さなヒイラギだけである。 暫く後、砂浜に動きがあり、近くにいた角田さんの携帯に「和田さんが30センチを釣った(12時41分)」と云う情報が届いた。 急ぎ砂浜に戻ると、確かに青っぽい初めて見る「アオギス」がクーラーの上に寝かされていた。ゲージの30センチを超えている。大きい、確かに大きなアオギスである。 和田さんは未だ30オーバーを釣ったことが無いという。・・暫し、和田さんが緊張した顔つきで持つその姿をカメラに収め続けたのだった。 因みに、使っていたハリは、鱚介アブミの青焼き5号だったそうな・・。 そうした時の我が心情だが、正直言って、これで良かった!と思った。角田さんも小さいながら2尾釣った(2尾目以降はリリースのルールを実行)し、和田さんは生涯初めての30センチオーバーを、それも初めてのアオギスで実績を残せたのだから、それは、それは嬉しい。 決して他人事では無い。・・それは自分事として受け止められたのである。今回の調査釣行はこれで成功である。・・大成功である!本心でそう思えたのだった。 黒木さんや木部さんらは、まだ潮は上げているし、アオギスは集団で居るからまだ釣れる可能性は十分ある!今が時合いである!!・・と云う。 そして小生は、和田さんの大ギスが喰ったというポイントの直ぐ近く3色半に投げ、待ち釣りスタイルで喰いを待ってみたのである。 かれこれ30分も過ぎた頃、正確な時間は13時15分だった。・・・いきなり来た! 確かにシロギスとは違った強いアタリであった。しかし、仲間には確証してそれは言えなかった。 ・・・かなりきつい濁りのある波口から出てきたキスは、正に「アオギス」そのもので、しっかりと鱚介アブミの黒焼き6号を咥えていた。 22センチあったが、それは小さく見えた。・・・しかし、この一尾は貴重である。・・無心がもたらしてくれた結果だ!!・・と言うしかない。 一番喜び、一番安堵してくれたのは言うまでもない、多分ここ数日緊張し、今日を案内してくれる黒木福蔵さんであろう。彼の気苦労はこれで一挙に溶けてくれたかもしれない。 記念すべき、我が初の「アオギス」は、こうして皆さんのご協力の下に達成された。感謝の気持ちをこの稚拙なブログを通じてお伝えできれば幸せである。  後は、何も言うことは無いが、次の日、台風は九州に近づいており、夕刻には影響が出そうな気配であった。そうした状況の中で、目標が達成された2日目は、無理な釣行は禁物である。昨日の場所で、下げ潮の中、もう一度アオギスを狙ってみよう!と云うことになった。  風が出始め、濁りがキツイ。そんな中、何と、緊張から解放された黒木さんが2連でアオギスを掛けたのである。2尾の内、大きい方がアオギスだと皆が判断していたのだが、小生がカメラのアングルから見た姿は、小さい方もアオギスである。・・・一同、確かにアオギスであることを確認し、その後彼はその2尾を海に帰したのであった。  ・・これで全員がアオギスを手にし、喜びを交し合えたのである。 帰りの飛行機は16時台だったが台風も接近しつつあったため、空港に行き、早い時間に変更を尋ねたところ12:15発が運よく確保できた。2日間に渡って面倒を頂いた黒木さんとは昼食を最後に、福岡名産「明太子」を土産に帰路についた。 帰った今、猛暑の中、車に用意された氷で冷やされた「おしぼり」で顔を拭き、焼けた腕をぬぐった感触がふと甦った。黒木さんの、細やかな“おもてなし”を心から感謝している。3人を代表し御礼を申し上げます。ありがとうございました。

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