東京湾展望台 今月の名人

毎月釣り名人のレポートを掲載。

June
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投げキス釣りの実釣編

[シロギス]

 楽しい投げ釣り ―シロギスへの挑戦―

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スズキ目キス科キス属

? いよいよ実釣です

どんな釣りでも、釣行の時だけが釣りではありません。今日の釣りから帰ってから、もう直ぐに、次ぎの釣行に向けた仕度が始まっていると云っていいでしょう。このように聞くと、釣りって大変なんだなあ!と思うかも知れません。しかし、言い換えると、それだけ何時も楽しめるものなのだ!とも言えます。ここでは、釣りの仕度からはじめて、実際に釣ること、帰ってからやっておくことを手順を追って説明します。
 
(1) 釣行前日の仕度です
? 先ずは誰と、何処に行くのか。交通手段や待ち合わせ場所は? お弁当や飲み物は?・・等などを確かめます。また、家族の人にも、これらのことをしっかりと伝えておきましょう。
? つぎは、明日の天候はどうだろうか? 釣り道具は揃っているか? 仕掛けは十分か? チカラ糸とミチ糸のつなぎは傷んでいないか?・・等、道具のチェックをしておきます。
? 最後は、自分が行こうとする釣り場の情報がほしいですね。友達やベテランの人、あるいは、ホームページや、行く近くの釣り具屋さんにエサの有無などと合わせて電話することなども方法です。そして、目覚まし時計の時刻を合わせて早く寝ましょう。

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(2)釣行の当日です
?顔を洗って、ご飯をしっかり食べて、トイレに行って・・かんぺきな体調で出発です。途中で釣り具屋さんに寄って、海の状況や釣れ具合などを聞きながらエサを購入します。エサは「ジャリメ」です。一杯で充分でしょう。

?海岸に着き釣り座を取ります。
・先ず、釣り場所を決めますが、「釣り座」は、波が寄せた跡や「上げ潮」などから判断して、波をかぶらない位置に取ります。後は、持ってきた荷物が砂をかぶったり埋もれたりしないように、整理して置いてください。
・仲間や、すでに先行者がいる場合は、サオを振れるだけの間を取ってください。これを「サオ間」を取るといいます。
・ここで注意です!! リールやサオを砂の上に絶対置いてはいけません。特に、リールが砂をかむと大変なことになってしまいます。
・ 最初にするのは、サオ立てをクーラーボックスの近くか、釣り座の前側にしっかりと、倒れないように立ててください。サオは取りあえずそこに立て掛けておきます。

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?道具をセットします。
・釣り座を決めたら、次は道具のセットです。先ず、サオをつなぎます。順番は「トップザオ」と「二番ザオ」から、それから「元ザオ」です。「ガイド」から「リールシート」までが真っ直ぐに通るようにガイドの穴をのぞきながら、また、ゆるみが無いようにしっかりとつなぎます。
・「リール」です。リールシートにしっかりとはめ込んで留め金を固定します。
・次は、ガイドにイトを通します。サオをサオ立てに低く置いてください。リールの「ベール」を起こして、チカラ糸を引き出して先端をガイドに通していきます。
・通し終えたら、チカラ糸の先端に大きい方の「スナップ付きサルカン」を結びます。
・スナップ付きサルカンを開き、オモリを着けます。オモリは「L型テンビン」でも「ジェットテンビン」でもかまいません。ジェットは前後の方向を間違いないように正しく着けてください。スナップは確実に閉じてください。

?仕掛けをセットします。
・テンビンの先端に「砂ズリ」を付け、砂ズリの先端の「サルカン」に、仕掛けの幹イトを通して結んでください。
・「仕掛け巻き」から仕掛けをほどき、ラインの前後を持って強めに引いて「ヨリくせ」を取ります。
・サオを持ち、リールのベールを戻します。そして、ゆるんだチカラ糸を、サオを持った手の指(親指と人指指)でつかみながら、「スプール」に巻き取ります。終わったら、クーラーボックスのサオ置きにサオを置いてください。

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?エサの準備をします。
・エサを「保管用のエサ箱」に移し、できれば海水で洗ってやってください。そして、もう一つの「小出しのエサ箱」に、適当に少しだけ取り出しておい置いてください。保管用のエサ箱は陽に当たらないようクーラーにしまってください。
・合わせて、「イシ粉」も出してください。イシ粉が無ければ、付近にいくらでもある細かい乾いた砂でもかまいません。

?ハリにエサを付けます。
・エサの付け方は、エサの種類によっても、釣りの状況によっても、その時々によって違います。ここでは、一般的な「ジャリメ」を使います。
・基本的な使い方としては、図のようにハリを真っ直ぐに通し、ハリいっぱいの所でハリを返します。
・エサは、ハリ下0.5〜1.5センチ位で切ります。
・これを「タラシ」と言いますが、あまりタラシを長くしたままで遠投したり、乱暴な投げ方をするとエサが切れて飛んでしまいます。
・ジャリメの場合、一匹づけをする場合がよくあります。この時は、ハリを頭から刺して体上部の黒い部分からハリ先を抜きます。かなり強く投げても切れる心配はありません。
・湘南海岸で通常使う、もっともポピュラーなエサはジャリメですが、気温が下がったり、水が濁ったりしたときは青イソメの方が良い場合があります。この他には「東京スナメ」や「岩イソメ」などがあります。

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(3)投げる練習です
?さて、これからいよいよ投げ釣りの本番なのですが、その前に投げる練習をしておきましょう。キャスティング競技ではルール化された投げ方がありますが、「実釣」では、その場に応じた投げ方が要求されます。

?一般的には、振り出すサオの角度から、サイドスロー、スリークォータースロー、オーバースローなどがあります。また、サオからオモリを振り出す形から、V字投法、回転投法、スウィング投法などがあります。何れは覚えなくてはなりませんが、当面は、安全なV字投法に近い形での、オーバースロー又は、スリークォータースローを覚えればよいでしょう。

?投げ釣りの基本はオーバースローです。少し慣れてくると、人間の体の特性からスリークォータースローがもっとも適した投げ方になりますが、先ずはオーバースローをしっかりマスターしてください。ここでは、理論よりも実際にサオを振って、「身体」で覚えてもらいます。

?練習は、上記の(2)の?がセットされた状態で始めてください。

(4)釣りの本番です
?さて、100メートルに投げたとしましょう。オモリが海底に届いた感触が分かりましたか? ミチ糸(ライン)がフアッと、弛んだときが着底した時です。すこしラインを張りぎみにしているときには、ストンとした感じが読み取れます。

?弛んだラインをリールに巻き取りましょう。オモリとサオ先が直線状になるようにして少しだけ、手前にオモリをずらします。これからは、オモリ以下のいわゆる仕掛けを「しばらく待っては、少しだけ手前に引く」を繰り返します。このことを「サビく」といいます。
?サビキの間隔は、その日、その時間、潮の干満、流れ、潮色、魚の濃淡などで変るといえますが、残念ながら決定的なことは誰も分かりません。はっきり云えることは、釣れる状況を維持できる釣り方、サビキ方が一番合ったものだと言えましょう。

?シロギスの喰った瞬間の「アタリ」は強烈です。ブルッブルッの最初のアタリが一番強く段々と弱まります。慣れてくると、この感じで次々と追い食いするのが分かります。

?アタリがあったら少しだけまって、確実に「ハリ掛り」しているかどうか確かめてください。アタリがあって慌てて強く、グィッとアワセル人がいますが、これは不要です。「向こうアワセ」といって、アタリがあったときには既にハリ掛りしていると考えていいでしょう。強いアワセによって、逆にハリが口から抜けてしまうことがあるからです。

?取り込みです。「リーリング」の速度は、速からず遅からず・・です。早すぎると水面上に魚が浮き上がったり、ときには水の抵抗でハリが抜けてしまいます。また、途中で止めてはいけません。特に大型の場合は急反転して頭を振り、ハリを外して逃げてしまいます。

?注意することは、波口の「カケアガリ」と「返しの波」です。カケアガリは砂利層であったり、海流の反転があったりします。また、返しの波は意外と強く、その状況で魚を強く引くと、ハリが抜けてしまいます。反転する波や、引き波のときには一呼吸まって取り込みにかかってください。

?釣れた魚がハリを飲み込んでしまっていることは以外に多くあります。「ハリはずし」を使いますが、ハリ外しを使わなくとも、指で両方のエラの部分をキュッとつかみ、枝スを持ってツンツンと引いてみてください。大概の場合は外れます。

?「クーラーボックス」には氷は入っていますか? また、魚をそのまま入れると、クーラーが汚れたり魚が干からびてしまい、後の料理で困ってしまいます。ビニール袋に海水を少しだけ入れ、濡れた状態でストックするのが一番です。

?「手返し」は早くしましょう。シロギスは群れで泳いでいます。一尾釣れたところには未だ仲間がいると考えてください。移動しないうちに次々と投入することが「釣果」を上げるコツです。
?シロギスの食う場所はその時々で違いますが、居着く場所は砂地や小石混じりの層です。また、海底に「カケアガリ」や「ヨブ」等があるところ、すじ状の「ミオ」や「ウド」ができるところに集まります。したがって、遠投できないから釣れないなどとあきらめずに、そうした所を丹念に見つけ歩いて釣ることを勧めます。

?投げ釣りでは、フグやメゴチが定番です。フグは口に気を付けてください。メゴチは小さくとも美味しく食べられます。この他にもイシモチやヒイラギ、時には、ホウボウやヒラメ、マゴチなど釣れます。何れも要らないなら必ず「リリース」(生きたままの放流)してやってください。

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(5)そろそろ終了です。
?シロギスは昔から、朝夕の「マズメ」時や、潮の「満ち干の前後」が一番釣れると言い伝えられていますが、今でもそのとおりです。しかし、湘南の海岸では引き潮の時に釣れる場合が多いようですし、午後は余り良くないように思えます。一日の釣りは、早朝から昼前後までというのが一般なようです。

?そろそろ仕舞いたいと思います。道具の仕舞いは、朝、支度した順を逆にして下さい。このとき、次ぎの釣行を考えて、必ずチカラ糸とミチ糸を結び直しておいてください。
また、残ったエサを明日また使うなら、海水でよく洗って死んだものや弱ったものを丁寧に取り除いてください。エサは、低温(冷蔵庫の野菜入れ)にして、手入れさえ良ければ一週間は十分持ちます。

?後は、持ち帰るゴミを整理したり、良く釣れた場所などをチェックして「納竿」です。

(6)帰宅後の作業です
?釣りから帰って、ああ疲れたといって風呂に入ってご飯を食べてでは家庭は上手くいきません。先ずは使った道具の手入れをしてください。

?サオとリールはぬるま湯で洗います。ともかく錆びる部分はていねいに洗って、乾かしてから、リールのローラー部分にオイルをさしたり、金具にはスプレーしたりします。使ったものは潮をかぶっていますから、拭いたり洗ったりしておきます。

?消耗した釣り具をチェックすることも大事です。足りなくなったものや海岸で知った便利なものなどは、次ぎの釣行までに買い揃えておきましょう。
? シロギスの美味しい食べ方
自分で釣った魚を食べるのは一味違います。シロギスの下ろし方と料理のメニューを簡単に紹介します。

(1)シロギスの下ろし方
?砂浜で釣ったシロギスは砂が付いていますので、必ず冷たい水でよく洗ってください。
?包丁は小出刃を使います。先ずは、包丁でウロコをよく取ります。
?塩焼き用には、エラとハラワタを出し、洗って出来上がりです。
?天ぷらやフライ用には三枚に下ろします。横ビレの直ぐ下に包丁をあて、中骨までの半分までを切り、魚を裏返して後の半分を切って、頭を取り除きます。
?腹に縦に包丁を入れて、ハラワタを取り除きます。このようにして、全ての魚のウロコとアタマとハラワタをとって、冷水でよく洗います。浮き袋まで良く取り除いてください。アタマも洗っておいてください。
?ザルに上げて水を切り、順次、三枚に下ろします。アバラボネはすくように、丁寧に包丁を入れて取ります。
?下ごしらえができた魚は、取りあえず冷蔵庫に入れておきます。保存はラップして冷凍します。
?アタマと中ボネは、サッと熱湯をかけ、臭みを取ってからダシを取ります。大根の味噌汁や天ぷらのタレを作ると最高です。

(2)シロギスの代表的な料理
代表的なものとしては、サシミ、酢の物、天ぷら、フライ、ムニエル、コガネ焼き、南蛮漬けなどがあります。どれをとっても美味しいもので、付け合せや独自のソースなどを工夫するとさらに美味しくいただけます。各家庭で色々と工夫してください。

* 最後に一つだけ絶品の「コブ〆」を紹介しておきましょう。
・ 三枚に下ろした身に、サッとあら塩をかけ2〜3分おきます。
・ 直ぐに、たっぷりのお酢で塩を洗い流します。酢漬けするのではありません。酢は殺菌とあくまでも塩を洗い流すだけです。
・ ボールにとって、水分(酢気)があるうちにタッパーなどに、良質のコンブと重ね合わせて冷蔵庫にしまいます。コンブは薄く柔らかい、竿前コンブか早煮コンブが適します。
・ 2〜3日置いて、ワサビ醤油で食べます。コンブも付け合せます。
日が経ったものは、細切りにしてお茶づけです。しろゴマ、のり、梅干をのせるとよく合い絶品です。   

Posted by Master at

アウトドア&スポーツ ナチュラム

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